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2009.10.17(土) ビジネスカフェマラソン (BCM) Vol.58
「発想法 ‐リソースフル人間のすすめ‐」
(渡部昇一)
8.天からの発想・地からの発想
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目次
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[1] 本日の内容
[2] 本日の一問
[3] 本日の感想
[4] 編集後記
[5] BC朝の写真館
[6] 次回の予定
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[1]本日の内容
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みなさん、こんにちは。九州大学修士2年の永井です。
8月の頭から読んできたこの発想法もついに最終回を迎えました。
どんな文献でも最終回では、これまで読んできたことへの達成感や次回の文献への期待などが
混じって複雑な気持ちになりますね!
それでは、次回の文献に気持ちを移す前に、しっかりと発想法の最終回を振り返りたいと思います。
今回の範囲は、8.天からの発想・地からの発想でした。
前半はオカルトの世界について書いてあり少々戸惑いましたが、本書の最後に書かれてあるという
ことはどういうことなのかについて考えることで深めることができました。
そもそもオカルトとは、超自然な現象のことです。実際に文章中の例では、霊感や神秘体験といった、
普通の人ならば信じることもできないような現象について書いてあります。
みなさんは、オカルトを信じますか?僕はどちらかというと科学に携わって来た方なのでにわかには
信じることができませんが、実際に霊界について語ったり、最近ではテレビ番組において有名人が
オカルトめいた話を真剣にしているのを見ると、完全に否定できるものでもないのかなという印象を
受けます。
どちらにせよ、本書では実際に100年以上も時代に先んじる考察をしていて、しかもそれが広大な
範囲に渡っていたり、千里眼の能力を得て未来をずばずば当てた方がいることが書かれていて、
実際にそういった方がいたことは否定できないことだと思います。
そんな中でも印象的だったのは、
「しかしオカルトは、下手に近づくと逆に発想を涸らすものであることも忘れてはならないであろう。
凡人が軽い気持ちで手を出せるものではない。」
とあったことです。ここではオカルトによって豊かな井戸を得た人々の例が挙げられていましたが、
それは頼るものではないということです。オカルトの世界は突如として目覚めるものだと思いますし、
一度目覚めるとそれは確かに豊かな井戸となるのでしょうが、発想の種が尽きたからといって
安易に手を伸ばせば、自分を見失うことにもなりかねないと思います。
そう考えると、このオカルトの章をどう受け止めたら良いか分からなくなりますが、僕はガリレオ=
ガリレイのことを考えました。
彼は、教会が天動説を唱えており、それに逆らう者は処刑されていた時代に地動説を信じるように
なり、実際に教会から処罰を与えられます。そのときに「それでも地球は回っている」と言ったことは
とても有名ですね。
当時の人から見たガリレイは、ある意味オカルトじみた人だったのかもしれません。周囲の全ての
人に否定されるような考えはみなある種オカルトと言えると思います。けれどもそこでガリレイが
簡単に考えを改めていれば、今でも天動説が定説になっていたかもしれません。
確かにオカルトに頼るのは安易すぎると思いますが、周囲から信じてもらえずオカルトのように思われ
たとしても、もしその発想を信じたいなら、周囲に屈せず持ち続ける勇気を持っていたいなと思わさせ
られる章ではなかったでしょうか。
続く後半の章では、これまでの内容に通じる部分も多く、最後の章に相応しい内容だったと思います。
最後の章では日常の中心でもある仕事の世界からくる発想について書いてありました。ここでは、
井戸に水を溜める期間が長かったために水が新鮮でなくなってしまうということと、井戸から水を汲み
過ぎたために井戸が涸れてしまうことの両方が書かれてありました。
そう言われると結局どうしたら良いのか分からなくなりますが、文中には、
「汲み出しているうちに、だんだんいい水になる、ということが多いのであって、ただ水の溜まるのを
待っていたのでは、そもそも、そこにいい水があるのかどうかもわかないからである。」
とあります。つまり、大切なのは自分の井戸に溜まっている水の量と質を見極めて、それに見合った
だけの水を汲むことなのではないでしょうか。また、湧きつつある井戸の場合は、実際に水を汲むこと
で湧き出る井戸へと変貌することもあるようです。水が溜まったから汲むのではなく、溜めるために
汲むというのは、忘れずにいたい教訓ではないでしょうか。
そして、最後の部分には井戸の水を常に新鮮に保つ方法について書いてありました。
方法というと、何か目からうろこの方法があるように期待しますが、文中に書かれていたことは、結局
いつでも新鮮な情報を仕入れなさいということでした。
常にアンテナを張っていれば、いろんなところから新鮮な情報を手に入れることができると思います。
そして、これまで本書を読んできた方なら、そういった情報をいろいろなことに結びつけることができる
のではないでしょうか。そうなれば、私たちにはいつも新鮮な水を汲み出すことができる豊かな井戸が
手に入ると思います。
最後に、本書の最後の一節を掲載したいと思います。
「心の琴線を張り、いろいろ雑多な情報源から、そのソースの世俗的物差での権威に関係なく、
本当にピーンとくるものを注意して集め、はたしてその“ピーン”が本当であったかどうかを、ゆっくり
検証するというような態度を続けるならば、それは井戸ならぬ、ひねれば水の出てくるような、便利な
水道を持ったように、何かにつけて、アイデアが流れ出てくれることであろう。」
発想とはどんな時でも求められるものだと思います。これからも本書とともに、リソースフルな人間を
目指していきましょう!!
[2]本日の一問
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さて、今回は「発想法」を学ぶということで、このコーナーではみなさんの頭を柔らかくするべく、
クイズを出題したいと思います
まずは先週の問題から
.ながいくんは、どれだけ思いっきりボールを投げても10メートルしか
飛びません。でも、今日のながいくんは一味違います。
なんと50メートル離れた的にノーバウンドで当てました。
急に筋力がついたわけではないとすると、一体どんな手を使ったん
でしょうか?
.地面に向かって投げる
若干、苦情が来そうな問題でしたが、要はノーバウンドで50メートル進めばいいので、地面に向かって
投げれば何メートルでも投げることができますね
こういった問題はクイズではよくある形式ですが、着眼点や発想という点では非常に面白いと
思います。私たちは無意識の内に自分たちの枠の中で考えてしまいますよね。
けれども、真の発想とは、そういった枠を越えたところにあるのではないでしょうか?
こういったクイズの答えが分からなくて答えを聞いた時は悔しいものですが、
分かったときは嬉しいですよね
発想とはそういうもので、発想の中身は大したことなくてもそれを自分が考え付くかと言われると
難しかったりすると思います。「本日の一問」は今回で終わりですが、
本書で磨いた着眼点と発想法でこれからもリソースフルな人間を目指していきましょう![]()
次の文献でのこのコーナーも楽しみにしていてくださいね![]()
[3]本日の感想
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こんにちは
この部分を書かせていただくのは、Q大②年のT田です![]()
とうとう「発想法」ともお別れの日が来てしまいましたね・・・![]()
今回も本当に色々考えさせられましたね![]()
皆さんはリソースフルになりましたか??まだリソースフルじゃないという方でも、リソースフルとはどういうことか、どうすればなれるのか、どんな利点があるのかというのは知れたのではないかと思います![]()
リソースフルとは、何もせずになれるわけではないですが、ちょっとしたきっかけで驚くべき井戸になるかもしれないのです![]()
これからどんな井戸を作っていきますか?あるいは噴き出していないけど、持っている井戸はどのようなことでしょうか?
ぜひFUN部員皆でどんどんリソースフルになりたいですね![]()
さて、ラストのBCですが、僕達の班では、最後の章を話しながら、全体を振り返るような回になりました
今回の内容にレッツゴー![]()
≪今日の一首≫
「学ぶ今 ただひたすらに 井戸を掘る
水が我が身を いつか支える」
≪みんなの感想≫
U村洋平さん
「感覚で感じていることをどういうことかと考えるというのは本当に大事だと思います。内定が決まったり、就活を始めたりすると、別人になったかのような視点で同じものを見れるようになります。僕は日常を通して、保険商品を考えるようになったので、あらゆるものを営業マンの視点で見るようになりました」
Y田佳奈さん
「人間ってすごいですよね。自分がこうしたいという想像を形にしてきたんですよ。そう考えると、コップ一つにしても、ただ作られただけではなくて、こうしたいという思いが必ずあるんです。また、今のうちに色々考えて、自分の将来に繋げていくことも大事だと思います。学生時代は活躍するための下ごしらえの時間です」
とうとう最後の感想も終わりましたね![]()
次回からは「自由と規律」ということで学生として是非読んでおきたい一冊なので、まだBC参加したことがない方もぜひ一度ご参加くださいね![]()
次回からもしっかり盛り上がっていきましょう(●^o^●)
[4]編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
突然ですが、BC運営に新たな仲間が増えました
西南学院大学4年生
佐伯智絵さんです
あれは、つい1ヶ月前。
突如届いた1通のメール。
内容は、
「こんにちはー

BCのメールを回す役割を、私でよければひきうけますよ![]()

というかさせてくださぃ![]()
」
・・・
なぜ「い」が小文字なんだろう?
・・・
そこじゃないだろ

いやー、あまりの嬉しさに僕は
みたいになってしまいましたよ
(思い出すとまた涙が
)
僕は打診も何もしていなかったですし、まさか自分から言ってくれるなんて思っても
いなかったのでとても嬉しかったです
そんなやる気のある佐伯さんを加えて、3人でこれからも盛り上げていきますので、
みなさんよろしくお願いします![]()
[5]BC朝の写真館
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今回はいっぱいとってみました
ちなみに、YくんとYさんは勝手に撮りました![]()
それにしても、今回注目すべきはYくんでしょう![]()
(さっきからYばっかり
)
Yくんがリーダーをしてくれた特集でココアについて語ってくれた彼ですが、彼の手に注目
手速すぎやん![]()
まあ、実際は僕のカメラテクがしょぼいせいなのですが、面白かったので突っ込んでみました
来週も面白写真を目指して頑張ります
[6]次回の予定
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次回から文献が変わります
平成21年度第4期BCは
「自由と規律」 池田潔著
岩波新書
です
(割り振りはまた今度発表します。)
次回の文献も楽しみにしていてくださいね~![]()
※BCに参加されたい方は富田、佐伯、永井までいつでも連絡してきてくださいね
文献が変わるタイミングは、新しい参加者の方も入りやすいと思うので、ぜひぜひ言ってきて
くださいね












