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2009.5.30(土) ビジネスカフェマラソン (BCM) Vol.40

「木のいのち木のこころ-天・地・人」

(西岡常一、小川三夫、塩野米松)

聞き書き者のあとがき~対談 ものを作り、人を育てる

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目次

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 [1] 本日の内容

 [2] 本日の解説

 [3] 本日の感想

 [4] 編集後記

 [5] BC朝の写真館

 [6] 次回の予定

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[1] 本日の内容
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みなさん、こんにちは。九州大学修士2年永井です。

ついに今回で「木のいのち木のこころ」も最終回となりました!


今回は最後に書いてある対談の部分を読みました。


対談は二つ掲載されていたのですが、初めは小川さんと糸井重里さんの対話でした。


この小川さんとの対談で最も印象的だったのは、「イヤイヤではできあがらない」ということです。文章

中には


「休みは仕事の中にある」


という言葉が出てきましたが、こういう思いで仕事に臨めるのはとても素晴らしいことだと思います。

頭では分かっていてもなかなかできないことですよね。その秘訣として小川さんは、やりたい仕事を

やっているということを挙げていました。


小川さんは高校の修学旅行で初めて見た法隆寺の五重塔を見て宮大工になることを決意されていま

すが、初めて西岡棟梁のところに会いに行ったとき、小川さんは断れています。普通の人だったらモチ

ベーションが上がったのに、いきなり困難に当たってしまうと冷めてしまうのではないでしょうか?

ですが小川さんの場合は、断られてよかったと言っています。断られたことで思いが大きくなっていっ

たのだと。


やる気になった勢いで取り掛かるのではなく、一度立ち止まってみて時間をかけて考えても、冷めず

に大きくなるような思いこそ本当の原動力となるのではないでしょうか?


また、そのように真の思いを胸に宿している小川さんだからこそ、全ての仕事に対して精一杯取り組

ことができるのだとも思いました。西岡さんは、法隆寺を通して飛鳥時代の宮大工と会話をしなが

ら仕事をされていました。これを受けて小川さんは、


「やっぱり何百年か後にその建物を誰かが解体修理した時に、「へぇ、平成の大工さんはこう考えた

だ」と読み取ってくれる人がいるんです。読み取ってくれる人がいるんだから、精一杯のものを作っ

かなくちゃいけません。ウソ偽りがあるかどうかは、そこにある建物の中にあらわれるんです。」


ということを言っています。文中には「イヤイヤではできあがらない」という言葉もありますが、それ以上

にこれまでの歴史を大切にし、これからの歴史を自分たちが作っていくのだという気概が感じ取れます。


FUNにおいても、僕たちはこれくらいの意識を持って活動しなければならないと思いました。



二つ目の対談はこの本の作者である塩野米松さんと糸井さんとの対談でした。

こちらは主に「聞き書き」という取材方法についての対談でした。


こちらで印象的だったのは、取材の内容をいかにして伝えるかということです。取材で面白いと思うと

き、私たちは一体なにを感じているのでしょうか?今回小島さんは、「納得と共感」ということを教えて

下さいました。つまり、理論的に筋道が通っているということと、心の中で深く同意しているということ

です。そして、この納得のためにどうすればいいかというと、相手に分かりやすく伝えるということが必

要となるのではないかと思いました。


forFUNでも、記事を書くときに話してくださった順序で記事を書く人も多いと思います。けれども、取材

場ではそれで分かっても、取材に行っていない人がそれで分かるとは限らないですよね。そうでは

なくて、


「目の前にいる人の脳を再構築するような作業」


が必要なのだと思いました。塩野さんも、聞いたことを並べ替えて分かりやすいように工夫をしていま

た。後半の対談ではこの他にも聞き書きについてのたくさんの話が出てきて、FUN部員にとってはと

ても参考になったのではないでしょうか。


09年度の始めに読んだこの「木のいのち木のこころ」ですが、人の育て方、物事に打ち込むということ

はどういうことか、取材についてなど、FUNとも共通する部分がたくさんあったのではないでしょうか?

単に宮大工の話ということに留まらず、日常生活においても思い出しながら生活していけたらこの本

より深まって行くのではないかと思いました。


こんな素晴らしい本をみんなと読めることが本当に素敵なことですね。次回からの「いきいきと生きよ」

みんなで盛り上げていきましょう!


この2ヶ月間、共に本を読み深めて頂きありがとうございました。

これからもビジネスカフェマラソンの応援よろしくお願いします。



[2]本日の解説

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ここでは、みなさんの理解が深まるように、文章中に出てきた言葉について解説していきたいと思います。第十回目の今回は、


「作務衣」


SELF‐NEO

です。


作務衣とは、本来僧侶が作務を行なうときに着るもの全般を指していたそうです。

ですが、今では写真のようなものをイメージしますよね。

このような決まった形の作務衣が登場したのは明治以降のことだそうです。


また、この作務衣にはいくつか種類があるのですが、その一つに「久留米織」というものがあります。

これはその名の通り福岡県の久留米地方で織られているものです。私たちの身の周りで作られて

いるのかと思うと愛着がわきますね!


この作務衣は動きやすいという特徴がありますが、これを着て作業をしている西岡さんの姿を想像す

ると、これまで読んできた内容がまた少し一体感を持って感じることができたので今回はこれを選ん

でみました。


さて、このコーナーも今回で終わりですがこれまでいかがだったでしょうか?

次回からの「いきいきと生きよ」ではどんなコーナーになっているか、みなさん楽しみにしていて下さい

ね♪


[3]本日の感想

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ここは九州大学2年生の富田がお送りします。

最初に謝らせていただきます。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。更新が遅れて、本当にすいませんでした叫び

BCのブログを楽しみにしてくださっている参加者の方、先輩方、そして運営のN井さん、Y本さんの思いを踏みにじるような行為であったと心より反省しております(T_T)本当にすいませんでしたほにゃーーー


≪今日の一首≫

「木のこころ   極めることに   生きた人

             極め尽くして   己を極める」


≪みんなの感想≫

O月舞さん

「削りたい削りたいという気持ちを喚起してあげることが大事なんですね。これは就職活動でもまったく同じです。心から働きたいという気持ちを持つことが必要だと思います。そして、塩野さんの対談の部分ではまさにFUNの企業取材と通じるものを感じました。取材をする人と向き合うのではなく、同じ方向を向き、取材する人の人間に迫りながら、信念を引き出していくことや、取材する方、される方の両者で取材を作っていく姿勢が大事です」


U村洋平さん

「高校の部活の時のことを思いました。僕は最初の頃は控えで、試合に出たくて出たくてたまりませんでした。だからこそ常に試合をイメージし、誰よりも練習をして、試合の場を得たときには最大の活躍ができました。最近は働きたくて、たまらないです。まさにお腹をすかせています。特に先輩達の姿を見ていると強くそう思うんですね。この気持ちというのが就職してからの爆発力に繋がっていくのだと思います。未来に対してお腹をすかせてくれるmaiplaceとFUNの活動、環境は間違いないと確信しています。」


I山亮君

「何かを作るというのは、残そうと意識するわけではなく、ベストを尽くそうとすることで、最終的にそうなっていくのだと痛感しました。全体を通して、僕は人の育成という部分が心に残りました。教えることはその人の個性にあっていなければならず、確かに難しいことですが、長期的に見れば非常にその人のためになるし、大事なことであると思います。本当にいい学びができました」

 みなさん「木のいのち木のこころ」はいかがだったでしょうか??自分のこれまでの人生にはあまりかかわりのなかった宮大工の話がこんなに自分の人生と通じるとは本当に驚きでしたねうれしい「木のいのち木のこころ」をこれからも愛読書として、再読、三読していくうちにまた新たな発見や感動があることだと思いますわぁぁリーダーとは?仕事とは?人を育てるとは?などの多くの学びが皆さんの人生の迷った時にきっと助けてくれることでしょうにひひ

本当に名著でした!!では手塚富雄さんの「いきいきと生きよ」でお会いしましょうだっしゅしてるひとほにゃーーー


[4]編集後記

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5月は土曜日に必ず予定が入っていてなかなかBCに参加することができませんでした。

先週は5月第2週の予定について話しましたが、今回は5月第3週の僕の予定について話したいと

思います。


5月第3週は僕が通っているキャンパスのオープンキャンパスの日でした。

キャンパスの周りには住宅が多いので、小さいお子さんにも楽しんでもらえるような出し物を各研究

室工夫して出していました。


僕の研究室の主なテーマは「風」ですが、オープンキャンパスでの目玉はコレ!








SELF‐NEO

僕たちの研究室ではグライダーを製作し、実際に風洞という風を吹かすことのできる装置の中で簡単

な飛行体験をしてもらいました。

この写真は初号機のもので、現在はより大型化された二号機が活躍しています。


当日は僕は別の部屋で案内をしていたのですが、このグライダーにはちびっ子たちを中心に150人近

(実際はリピーターが多数いたので100人前後!?)の方たちが飛行体験をされたそうです。

おそらく来年も行なわれると思うので、興味のある人はぜひオープンキャンパスにお越しください♪


普段僕の研究室についての話をするこはあまりないので、今回は紹介させていただきました。

[5]BC朝の写真館

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SELF‐NEO SELF‐NEO

SELF‐NEO SELF‐NEO

SELF‐NEO SELF‐NEO

SELF‐NEO SELF‐NEO

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今回も朝からすごく盛り上がっていましたね!


「木のいのち木のこころ」の最終回ということでどの班も話がはずんだのではないでしょうか。

特に、HくんとIくんの二人はとても真剣な表情で本と向き合っていますね(^_^)v

どんな話をしたのかが気になりますね(笑)


次回からの「いきいきと生きよ」も盛り上げていきましょう!!


[6]次回の予定

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次回からは「いきいきと生きよ」が始まります。

第一回目の範囲は「まえがき」~「生きているあいだは」です。


それではみなさん、次回もよろしくお願いします!


※「いきいきと生きよ」の今後のスケジュール


サンマーク版はこちら

講談社現代新書版はこちら


です。