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2008.08.09(土) ビジネスカフェマラソン(BCM)Vol.3
「学生に与う」(河合栄治郎著)

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☆{1}本日の一冊


☆{2}ペンチェック


☆{3}編集後記


☆{4}BC写真館


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☆{1}本日の一冊


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「学生に与う」(河合栄治郎著)
http://www.ebookjapan.jp/shop/title.asp?titleid=3451


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こんにちは、西南学院大学4年、BC運営の諫山です


今回の著者は、元東京帝国大学(現東京大学)の助教授であり、戦
中、軍部ファシズムを臆せず批判した人物として知られる河合栄治
郎(1891~1944)さんです。


河合さんの教育に対する想い、若者への期待に溢れた文章でした。

まず始めに河合さんは、現代の学生には二つの資質が欠けていると
言います。


一つが、小事にとらわれず大局を達観すること
二つ目が、善しと信じたことを命を賭して実行することです。


河合さんは、総じて日本人の精神的弛緩の問題を指摘し、教育によ
る解決を提示します。


学校とは「教師と学生、学生相互、という人的関係をもつ社会」で
あり、他人を見て自分を律する、他律の場であるとし、


講義とは、「すべてを総合した主体たる人格の形成」であると説き
ます。


また、教師の定義をただし、教育をいかに行っていくのかを、具体的

な提案から見ていくことができます。


知と人格。
双方の向上を目指し、高めようとした河合さんの教育方に比べ、


現代の教育は、知と人格がまるで切り離されている状態です。
決して切り離してはならない「知と人格」の双方を、現代は切り

離している状況にあると思います。


私は、現代の教育とかけ離れた教育の在り方、心構えに驚いたと
同時に、とても不安を覚えました。


しかし、この現状を現状として受け入れ、今の自分がどうしていく
かを考えていくべきであると思います。


教育の在り方、学生本来の在り方を顧みたい方には特にお勧めの一
冊です(^^)


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☆{2}気づきのペンチェック
(ごく主観的に大事だと思ったところを5つ抜粋)


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○われわれの先輩で重要の地位にあるものをみると、個々の才能に
ついては敬服すべきものをもっているが、すべて二つの重要な資質
を欠いている、一つは小事にとらわれないで対局を達観すること、
いま一つは善し信じたことを命を賭して実行すること、この二つで
ある。


○すべてこれらの点において学校のよさは、他律のよさである。こ
れが独学生や個人教師につく学生に味わえない持ち味である。


○すべてを総合した主体たる人格の形成である。こえれが中学で教
えられないし、高等学校でも大学でも触れられていないのである。


○学問の人格における意義と価値とを、学生に対して明白に説かね
ばならない。今日の学生において、いかに人格と学問とが遊離し、
各学科相互が支離滅裂に詰め込まれていることか、思い半ばにすぐ
るものがある。


○学生はいったんその地位が与えられた時に、自己の目標を目がけ
て実行のできる人にならねばならないとともに、他方において人に
使われることもできなくてはならない。

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☆{3}編集後記


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ブログ上でお知らせしていなかったので、
今日はBC運営メンバーを紹介しようと思います。





左にいるのがY本さん。
事務、受付、連絡、グループ分け担当です。
1年生にもかかわらず、すでにベテランの雰囲気がでできた彼女。
的確に仕事をこなしてくれますし、何より仕事が速い!
落ち着いています。僕より数段落ち着いています………。


中央は、運営統括、ブログ担当の私、諫山です。
焦ってます。


右にいるのがM田さん。
会計、フォロー、担当です。
文学少女のM田さんは、読書のことを語らせたら止まりません。
鋭い洞察、また、活動に対する意欲が本当に素晴らしいです。
これまた落ち着いています。焦りません。落ち着いています。


今後、この三人でBCをより良いものにしていきますので、
改めてよろしくお願いします♪


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☆{4}BC写真館


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<本日の一冊>


「学生に与う」(河合栄治郎著)



参考※http://www.ebookjapan.jp/shop/title.asp?titleid=3451