漢方に興味がある人や、

占いに興味がある人なんかは、

 

陰陽五行説

 

っていう名前だけはもしかしたら聞いたことあるかもしれません。

 

陰陽五行説は古代中国の自然哲学で、

東洋医学の基本概念となっています。

 

陰陽五行説は

陰陽論と五行説

という2つの思想の融合なんです。

 

東洋医学を知るうえで切っても切れない関係にあります。

 

 

上の勾玉が重なったような図を陰陽太極図といいます。

白が陽、黒が陰です。

白が細いところから始まって、

最大になったとき、

黒の陰が徐々に始まることを表しています。

2つの目玉のような点は、

陽の中にも陰の要素はあり、

その逆に陰の中にも陽の要素があるよということを表した図です。

 

私の世代だと思い出すのはTown&Country Surf designのマークでしたね!

 

 

陰陽論とは、

すべての事象は陰と陽の2つで成り立つ

という理論です。

 

簡単な例だと光があれば影ができるということです。

 

ほかにも

 

陽|天|日|昼|上|外|動|熱|火|春夏|明|男

-----------------------------------------------------

陰|地|月|夜|下|内|静|寒|水|秋冬|暗|女

 

などがあります。

上の例を見ていただくとわかるのですが、

それぞれは片方だけで存在し得ない、

つまりお互いに依存しあっています。

このことを互根といいます。

 

そして陰陽の特性を比べてみると、

相反していたり対立する関係になっています。

陰陽はこの対立も特徴の一つです。

 

 

陰陽は相対的だというのも特徴です。

 

どの場所から見たか?

どのような見方をしたか?

で変わります。

 

例えば上下でいうと、

上は陽ですが、

マンションの1階の部屋から見た天井は上なので陽です。

しかし2階の部屋から見たらその仕切は床ですよね?

下になるので陰となります。

同じものを見ているはずですが視点によって変わってゆきます。

 

 

そして陰陽太極図にあったように、

陰陽の量は絶えず変化してバランスしています。

下のグラフでみると、

春分を過ぎて夏至に至るまで陽の気が日に日に増えてゆきます。

こうした量的な変化を陰陽の消長といいます。

 

そして夏至をピークに陽は減少します。

「陽極まって陰に転ず」といったりします。

秋分を過ぎると、

今度は冬至に向かって陰の気が増えてきます。

 

秋分まで陽だったものが、

秋分を境に陰に性質が変わっています。

このことを転化といいます。

 

 

図はこちらから借用しました↓

 

 

これら

対立・互根・消長・転化

という特徴を陰陽は持っています。

 

季節でいうと今は夏至を過ぎたばかりの陽の気が満ちた季節です。

つまり活動に適した季節です。

 

反対に秋分を過ぎた陰の時期は休養する季節です。

 

もっとも社会生活を送るうえで完全に切り替えることは不可能です。

プロスポーツ選手のオフシーズンがメンテナンスに充てられているのに似ていますね。

 

一日でみると、

正午を境に陰陽が転じます。

 

昔の生活は日の出とともに起き、

日没とともに休むことをしていました。

 

本来休むべき夜に活動するのは自然の摂理には反しているのでしょう。

しかしお仕事の関係などで夜の活動をせざるを得ない場合だってありますから、

昔の生活をせよというのは現実的じゃありません。

 

でもなんとなく夜ふかししていたり、

生活習慣の改善が図れるのであれば、

23時~3時は眠ってほしいし、

8時間睡眠を確保できたらいいなと思います。

 

別記事でも書きましたが

 

 

活動するためのエネルギーの他に、

からだを休ませるためのエネルギーも必要です。

 

夜ふかしやスマホの見すぎで、

その休ませるエネルギーを消耗してしまいます。

 

そのへんの説明はまた改めて書きます。

 

次回は五行説について書いてゆきます。