こんにちはヤマシタです。

 

漢方ってなんでしょうか?

現代の医療と比べたら時代遅れのものじゃないの?

 

そんなふうに思われる方も多いでしょう。

実際私もそんなふうに思っていました。

 

 

「漢方」とは

 

 

 

勉強して初めて知ったことですが、

「漢方」というのは日本の言葉で、

西洋から伝わった医学を「蘭方」といったのに対しつけられた名前です。

 

漢方の起源は古代中国にあるといわれており、

現代の東アジア地域の伝統医学も同じ起源を持っています。

 

現代中国では中医学

 

韓国では東医学(韓医学)

 

北朝鮮では東医学(高麗医学)

 

日本は漢方

 

です。

 

中国には生薬となる原材料が豊富にありますが、

日本はそれほど豊富になかったそうです。

 

ですので漢方は日本独自のメソッドなんだそうです。

広範囲にわたる中医学のなかから、

日本の国情にあわせて作られたダイジェスト版、

いや厳選された漢方薬と治療法・養生法なのです。

 

ちなみに漢方薬は294種類あります。

 

中国ではもっと膨大になるのでしょう。

Gキを煎じたシャ虫湯なんてものもあるそうです滝汗

 

 

漢方の得意分野

 


まず現代医学と漢方を比べると、

 

一番大きな違いは、

現代医学が局部・病気(病名)を重視するのに対し、

漢方は全体を重視し、症状を改善しようとします

 

現代医学は血液検査などで、

正常値が決まっており、

その範疇を逸脱すると病気ということになってしまいます。

 

患者本人が特に自覚症状がなくとも薬が出されます。

 

現代医学は出ている症状によってかかる科が分かれます。

そしてそれぞれの科の見地から治療方針が立てられます。

 

漢方は言ってみれば一人総合病院のようなものです。

 

一例をあげると

 

目の充血とこむら返り。

現代医学では眼科にかかりますよね?そしてこむら返りは何科でしょう?

整形外科あたりか??

 

漢方の知識があると、

これらは同じケアで改善するのです。

 

というのは東洋医学でいう「肝」の弱りからくる症状だからです。

 

この「肝」は肝臓かと思われがちですが、

東洋医学では個々の臓器をみるのではなく、

役割のグループを5つに分けて考えています。

 

肝は肝臓を含む、自律神経や情緒をつかさどる会社で言えば部署のようなものです。

 

これはのちのち詳しく書こうと思います。

 

漢方が得意とする分野は、

慢性・消耗性疾患

不定愁訴

大半のアレルギー疾患

自己の免疫低下による疾患の治療

 

逆に現代医学が得意とするのは

外傷の処置

多くの緊急事態の処置

抗生物質による細菌性感染治療

美容整形・再建手術

 

どちらが良い悪いではなくて、

それぞれのよいところを取り入れてゆけばよいのかなと思っています。

 

実際「不定愁訴」なんて診断は、

現代医学でわからないけれどなんだか具合が悪そうだ、

という状態に大雑把に付ける名前で、

不定愁訴という病気があるわけじゃありません。

 

現代医学で説明がつかなくとも、

東洋医学では診断治療ができることがあります。

 

それと現代医学では年々新しい学説が出たり、

新薬が出たりして従来のものが陳腐化してゆきます。

 

東洋医学は2000年前にはほぼ確立した自然哲学です。

 

次回は陰陽論について書きたいとおもいます。