ゴルフ レーザー距離計 比較 2015-2016 その4 レーザーアキュラシー | ゴルフの自習のブログ

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タイトル通り、ゴルフ上達のための、練習法、技術論、考え方などを自問自答します。

レーザーアキュラシーは、国内の専門メーカーのゴルフ用レーザー距離計。
4年くらい前に、当時、5万円以上が当たり前だった国内市場に価格破壊を起こし、1万円前後の低価格レーザー距離計を発売し、以後、先行販売していたブッシュネル、NIKONも低価格化が進んだ。

当時、性能的にブッシュネルとNIKONとほぼ同等でありながら価格は半額以下だったので、急速にレーザー距離計のユーザーが増えた。
現在は、PINPOINTシリーズという小型化、高性能化されたモデルがメイン。
日本のゴルフレーザー距離計では、もっとも売れているらしい。


測定可能距離が500、650ヤードのNIKONと、1000ヤード以上のブッシュネルの中間となる、660ヤードと900ヤードの2モデルでどちらも高低差機能付き。


また、PINPOINTシリーズとは別に、他社が5倍もしくは6倍レンズなのに対し、携帯モデルながら光学8倍レンズの8X-PROというモデルもある。

レーザーアキュラシーは、競技ゴルファーに人気があるようで、その理由としては、他社モデルが高低差について、角度のみで高低差の数値を表示しなかったり、複雑な操作をしないと距離と高低差を確認できないのに対し、レーザーアキュラシーは、直線距離、水平距離、高低差、角度を一括表示することや、反応スピードが速いことがあげられるだろう。

スペック的にも、最大測定距離、測定可能角度(±60度)、ピンシーク機能などもプロや上級者のニーズにも叶う性能だ。
特に、PINPOINTシリーズは、以前のモデルに比べて、ピンシークの可能距離が大幅に伸びた。PINPOINT900は、長めのミドルホールのティーグラウンド(400ヤード以上)から、グリーンのピンフラッグが計測できるし、PINPOINT600でも短めのミドルホール(300ヤード以上)で同じことが可能だ。

3年前のレポート時は、NIKON→レーザーアキュラシー→ブッシュネルの順で計測システムの精度・性能が良かったが、いまは、NIKONとブッシュネル が逆転し、ブッシュネル→レーザーアキュラシー→NIKONの順だ。ただ、計測速度は、ブッシュネルがいまだに一番遅い。測定値の精度については、今後の記事で詳しく書 くつもりだが、各メーカーとも、おなじ地点から計測すると、キッチリ、同じ数値を出すので、すくなくとも、ブッシュネル、レーザーアキュラシー、 NIKONの3メーカーは信用できる。

8X-PROは、大きめでブッシュネルのV3シリーズと同じくらいのサイズだが、PINPOINTシリーズは、ほぼNIKONのCOOLSHOTシリーズと同サイズとコンパクト。
デザインもPINPOINTシリーズは、以前よりもずっと高級感が出てカッコよくなった。
価格面でも、ブッシュネルとは1万円以上、NIKONとは4,5千円安いのでリーズナブルだ。

一般的なゴルフショップでは販売していなくて、公式のネットショップのレーザーアキュラシーストアか、大都市にあるデパートのゴルフ用品売り場でのみ販売している。おそらく、値崩れを防ぐためと流通コストを下げて低価格を維持するためだろう。
ただ、人気があるせいか、たびたび品切れをおこすようで、待ち切れずに他メーカー品を買ったゴルフ仲間も多い。
そういう意味では、すぐに欲しいという購入者にとっては、タイミングが悪いと手に入りにくい商品。

性能や操作面でゴルファー目線で考えると、デメリットらしいところが見当たらず、バッテリーの蓋が締めにくかったりしたがマイナーチェンジでいまは改善された模様。ブッシュネルのジョルト機能のようなバイブレーション機能にはNIKON同様に対応していない。

NIKONでは加減算距離、ブッシュネルではうつべき距離というおせっかいな自動計算される距離表示があるが、これは、ゴルファーごとに違う球筋やヘッドスピード、使用クラブなどをまったく無視したもので実用性が低い。せっかく1ヤード単位で正確な距離を測定するのだから、高低差も正確な数値が知りたい。レーザーアキュラシーは、直線距離、水平距離、高低差、角度を一括表示するので使いやすい。

パッケージやマニュアルは、NIKONの方が充実しているが、あまり必要性も感じない。ただ、レーザーアキュラシーの別売りの専用カバーは、伸縮性、クッション性のある布製でボディをしっかり保護してくれ、サイズもあまり本体と変わらず使い勝手が良いので、別売りではなく付属品にしてほしいところ。

8X-PROは光学8倍なので最上位モデルと思われがちだが、計測システムは、PINPOINTシリーズの方がかなり高性能。8X-PROの最大計測距離は440ヤードで、ピンシークは最大200ヤード弱。

知人のゴルファー仲間も、レーザーアキュラシーを使う人が最も多い。
かくいう自分も、PINPOINT900をメインに使い、ブッシュネルのZ6をサブとしてキャリーバッグに常備している。


性能、価格、使い勝手ともに、バランスの良いブランドなのでどんなゴルファーにも合うのだろうが、あえて言うと、以下のようなゴルファーに

最適か。

・コストパフォーマンス重視(価格と性能のバランス)
・競技志向、アスリート志向、スキルアップ志向
・最大距離、計測角度、ピンシークの測定機能に高性能を求める
・高低差機能を重視(傾斜のあるゴルフ場でよくプレーする)
・頻繁に利用するので携帯性を重視(PINPOINTシリーズ限定。8X-PROは大きめ)


PINPOINT 900



PINPOINT 900

■使用レポート

レーザーアキュラシーの最上位モデル。最大計測距離900ヤード、高低差機能付き。高性能計測システム搭載しており、計測スピードが速く、ピンシーカー機能も、環境が良ければ、400ヤード以上も可能。他メーカーと比べると操作性がとても良い。本体も小型でNIKONのCOOLSHOT40iとほぼ同じサイズで、ブッシュネルのZ6やV3よりはかなりコンパクトかつ軽量。レーザーアキュラシーは日本の専門メーカー品らしく、日本のゴルファーに合った仕様。高低差機能が充実している。±60度が計測可能で、直線距離、高さ、角度、水平距離を一括で表示する。ブッシュネルは高さを表示せずに、角度とうつべき距離しか測定できないず測定可能範囲も±20度と狭く、NIKONは、高さと角度、水平距離と角度のように2項目しか表示せず、それを複雑な操作で切り替える必要があるなど、高低差の多い日本のゴルフコースでの使用には不便を感じる。レーザーアキュラシーがこの2メーカーより優れる点だ。
レーザーアキュラシーはモード切替も、「ピンシーク有⇔無」「ヤード⇔メートル」の切り替えだけでシンプルなのもいい。NIKONの複雑な操作を嫌がる人には最適だ。レーザーアキュラシーストアと大手デパートのみでの販売なので、割引はなく定価販売。性能的に近いブッシュネルのV3より1万以上安くリーズナブル。現時点では、性能、操作性、機能、携帯性、価格、すべての面で、最も多くのゴルファーにお勧めするモデルと言える。

商品名:レーザーアキュラシーPINPOINT900
測定可能距離:10~900ヤード
測定精度:±1ヤード以内 ( 高低差については ±1°)※一定のテスト環境にて
測定単位:ヤードまたはメートル
望遠倍率:6倍
対物レンズ径:21mm
計測可能角度:-60°~+60°
視度調整:±4度
本体重量:180g
寸法:106x71.5x40mm
電源:CR2リチウムイオン電池1個


実売価格
29,800円(税抜)

計測距離 ★★★★☆
高低差機能 ★★★★★
ピンシーカー機能 ★★★★☆
携帯性 ★★★★☆
光学倍率 ★★★☆☆
実売価格 ★★★★☆


PINPOINT 660



PINPOINT 660


■使用レポート

最大計測距離660ヤードとPINPOINT 900よりも短い。しかし、660ヤードを計測することは実際のゴルフプレーにおいてはほとんどなく、実用性は十分。違いが出るのは、ピンシーク機能を使ったとき、PINPOINT 900は最大400ヤード以上可能だが、PINPOINT 660は320ヤード程度。300ヤード以上先のピンを測ることもあまりないが、計測のしやすさが違う。200ヤード先のピンを測るとき、やはり性能に余裕のあるPINPOINT 900の方がスムーズに計測できる。200ヤード以上のピンシークを頻繁に使うゴルファーにはPINPOINT 900がお勧め。
高低差機能については、PINPOINT 900と同じ仕様。角度は60度まで計測できるので、最大計測距離660ヤードから、理論的には高さも571ヤードまで測れる。デザインやサイズ、重量もPINPOINT 900とほとんど同じだが、ボディのラインがPINPOINT 900は白、PINPOINT 660がシルバー。ネットのレーザーアキュラシーストアのみでの販売(PINPOINT 900と違い、このPINPOINT 660は大手デパートでは売っていない)。実売価格は、性能的に近いNIKON COOLSHOT40iより5千円~1万円安くリーズナブル。

商品名:レーザーアキュラシーPINPOINT660
測定可能距離:10~660ヤード
測定精度:±1ヤード以内 ( 高低差については ±1°)※一定のテスト環境にて
測定単位:ヤードまたはメートル
望遠倍率:6倍
対物レンズ径:21mm
計測可能角度:-60°~+60°
視度調整:±4度
本体重量:180g
寸法:106x71.5x40mm
電源:CR2リチウムイオン電池1個


実売価格
22,800円(税抜)

計測距離 ★★★☆☆
高低差機能 ★★★★★
ピンシーカー機能 ★★★☆☆
携帯性 ★★★★☆
光学倍率 ★★★☆☆
実売価格 ★★★★★


8X-PRO



8X-pro


■使用レポート

8X-PROは携帯タイプのレーザー距離計としては、唯一最大の光学8倍レンズ。レンズの倍率が大きいので、目標をとらえやすい。距離計測はもちろん、双眼鏡がわりに遠くを見るのにも便利。レンズの倍率が高い分サイズはやや大きめで、ブッシュネルのV3とほぼ同じサイズ。V3は5倍レンズなので、ファインダー内に見える景色は8:5と大きく違う。実際に、この2つを同時に比べると見える画角がかなり違う。最大計測距離440ヤードとPINPOINTシリーズよりも短い。アマチュアゴルファーがレーザー距離計を最もよく使うのは、70~180ヤードくらいなので、実用性は十分だが、やはり、PINPOINTシリーズよりもやや手振れに弱く、ピンシークの最大距離も200ヤード以上は厳しい。
高低差機能については、レーザーアキュラシー共通でPINPOINTシリーズと同じ仕様。角度は60度まで計測できるので、最大計測距離660ヤードから、理論的には高さも381ヤードまで測れる。デザインはシンプル。量販店やネットショップでの販売(PINPOINTと違い、レーザーアキュラシーストアでは売っていない)。

商品名:レーザーアキュラシーPINPOINT660
測定可能距離:10~660ヤード
測定精度:±1ヤード以内 ( 高低差については ±1°)※一定のテスト環境にて
測定単位:ヤードまたはメートル
望遠倍率:6倍
対物レンズ径:21mm
計測可能角度:-60°~+60°
視度調整:±4度
本体重量:180g
寸法:106x71.5x40mm
電源:CR2リチウムイオン電池1個


実売価格
22,800円(税抜)

計測距離 ★★☆☆☆
高低差機能 ★★★★★
ピンシーカー機能 ★★☆☆☆
携帯性 ★★☆☆☆
光学倍率 ★★★★★
実売価格 ★★★★☆