ボウド・インパクト | ゴルフの自習のブログ

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タイトル通り、ゴルフ上達のための、練習法、技術論、考え方などを自問自答します。

たまたま読んだゴルフ雑誌で、
「ボウド・インパクト」なる言葉を知った。


ゴルフの自習のブログ-ボウドインパクト


ボウド(BOWED)とは、「弓なりに曲がった」という意味で、
インパクトにおいて、左手首が甲側に膨らむように曲がった状態を言うらしい。
アメリカではレッスンにおいてよく使う言葉らしい。

前回、ベン・ホーガンの左手首について、書いたがまさに、そのことだ。
アメリカのサイトをBowed Impactで検索すると、
「ベンホーガンが唱えた手首の使い方・・・」的な紹介を多く目にするから、
やはり、ベンホーガン発でアメリカではいまでも重視されている項目らしい。

例えば、↓こんなサイト
ボウドインパクトを解説する米のサイト

日本のレッスン書では、「左手首を甲側に折らない」というような表現で書かれていることが
あるが、ボウド・インパクトという言葉ははじめて見る。

なんだ、こんな言葉があったのか。
「左手首を甲側に折らない」というのは、少しわかりにくい。

でも、「いまのはボウド・インパクトになっていないよ」とアドバイスできれば
わかりやすい。
この言葉がもっと普及すると良い。

前回も書いたが、この手首の使い方は、とても大事なもので、
一流プロはみなこの形ができているが、
反面、アマチュアはシングルプレーヤーなどの上級者でもこれが
出来ている人は少ない。


それから、レッスン記事で、甲側が折れる(これも「カッピング」という
一言で表せる英語があるが日本ではあまり知られていない。・・上の雑誌の下側の×の状態)
アマチュアが多いが、プロがそれは、「すくい打ちの意識が強いから」と解説しているのを
よく見るが俺は少し違う気がする。


たしかに、100切り前の初級者は、すくい打ちの意識が強いが、
中級者以上は、やはりレッスン書などを読んで、
すくい打ちはだめだということはよーーーく知っていて、
むしろ、打ち込む意識が強すぎる人が多いように思う。

では、なぜボウドインパクトができずにカッピングになってしまうのか?

それは、「すくい打つ」ためではなく、「振り遅れを補う」ためにカッピングしてしまうのだ。
振り遅れたままインパクトすれば、当然、フェースが開いて、右に弱いスライスがでる。
そうならないように、振り遅れながらも、左手首をグニュッとカッピングして右手首を無理やり
返すと、運がいいとフェースがまっすぐ向いてまっすぐ飛ぶ。
このとき、左手首は前述の通り、カッピングし、右手首は、ちょうど、上の雑誌の下側×の
写真のように、伸びきって、アドレスでできた角度はなくなってしまう。

運がいいとまっすぐ飛ぶが、この右手首頼り(右前腕の筋肉頼り)のスイングでは、
安定しないし、右前腕の筋肉は小さいので、飛距離をロスする。
たいがいは振り遅れを十分には補えずフェースが開いて右上を向き、
高いスライス球が直らず、まっすぐ打とうとするほど腕に力が入ってしまう。

おれ自身、この悪癖に長いこと上達を阻まれてきた。


○ボウドインパクト
×カッピング

レッスンプロの皆さん。これ(言葉)をもっと広めて欲しい。



日本は、世界2位のゴルフ大国なのに、
ゴルフレッスンについてはそれにふさわしくない発展途上と思う。

そうなっている2つの要因は、

1.ゴルフ雑誌
キャッチコピー優先で一貫性の無い記事ばかり。
記者、編集者の腕前に影響されすぎ(某誌のおばさん記者のルークドナルドの記事は酷い。)
予算削減の影響で個性的(へんてこな?)アマチュアの記事ばかり。

2.テレビ解説者
ほとんどの場合、元一流プロが解説をしているが、彼らが勉強不足。
アメリカの技術理論などはかなり大雑把にしか理解していない。
40年前に学んだ古いゴルフ理論と自分の経験と感性だけが頼りの解説。
あるテレビに良く出るプロが、マキロイのスイングのスロー映像を
みて、「変なスイングですけど、タイミングがいい」と解説してたのには、
あきれた。

じゃないかと。

若いプロ(レッスンプロを含む)は、留学経験などを通じて、最新のゴルフ理論に
触れているが、彼らは、日本のゴルフ雑誌でベテランプロが教える内容やテレビの解説とは
まったく違うスイング論を語る。

そのおかげで、多くのまじめな日本人ゴルファーがかなり遠回りさせられている気がする。

なんとかならんかな。。。