東京都知事選2024:熱い蒲田駅西口
2024年7月5日19:00、JR蒲田駅西口は、熱気に溢れていた。
いや、暑いことも暑かったが、熱かったのだ。
ここでは、数日前に小池百合子も街頭演説を行ったが、人数、熱気いずれも蓮舫が上回っていた。
最初の応援弁士は、立憲民主党の小川淳也だ。
熱い演説、汗の演説のスタイルを会得したようだ。まあ「スタイル」はスターには必要だからな。
エルヴィス・プレスリーも矢沢永吉も、汗で観客を魅了した。
そして、知性も垣間見せた。東大卒だからな。英国の総選挙(労働党大躍進による政権交代)までは良かった。
しかし、その後にフランス下院選挙にまで言及してしまう。「オイオイ」と危惧したら、やっぱりやらかした。
「フランスのように、一位二位による決選投票があってしかるべきだと思う」……あーあ、馬鹿かよ。
蓮舫の二位を暗示的に認めているようなものではないか。僕はとっさに叫んだ。
「バカヤロー! トップでカーツッ!!」「カーツッ! カーツッ! カーツッ!」
周りの方たちも唱和してくれて嬉しかった。
小川が登壇する時、司会者が「次期総理の呼び声もある」などと、おべんちゃらを言っていた。
僕に言わせれば、20年早いって。汗のかき方が足りない! グランド10周だ!!
次の応援弁士は、日本共産党の小池晃だ。
さすがに、共産党の書記局長だ。党内の論争・闘争・実戦で鍛え抜かれている。
ホームルームレベルの立憲民主党など、比べものにならない。
蓮舫を勝たせるという重要な戦局を踏まえつつ、長い戦いの大局を見極めている。
僕は、その戦略を「人民戦線」だと見た。
何度も繰り返し現われては消える「オリーブの木」のような「ゆるい」連携ではダメだ。
生きるか死ぬかを賭けた真剣勝負の「人民戦線」でなければならない。
第二次世界大戦で共に戦って勝利した連合国は、別々の国だったではないか。
勝利を目指し、生死を共にする同志になることは、可能なのだ。
僕は、小池の演説に、彼方からの足音と歌声を聞いた。
日本労働組合総連合会(連合)のアホ会長など、放っておけ。
「人民の心」「人民の声」「人民の力」を信じることだ。
小池晃は、演説を終えて、わずか数段の階段を降りる時によろけていた。
体重オーバーと脚力の低下だな。
頭脳明晰、弁舌明解……だけではないぞ、政治は。
そして、蓮舫。オルレアンの乙女よ!
圧倒的に不利な戦いの先頭に立つのは、男ではダメなのだ。
ジャンヌ・ダルクでなければダメなのだ。
歴史の教科書に登場するのは、圧倒的に男ばかりだ。
しかし、見よ。歴史の転換点で、神は女性を選ばれるのだ。
僕の独自の情勢調査と票読みによれば、勝敗は僅差になる。
今までに見たことがないような、票差になる可能性がある。
「蓮舫」「れんほう」は許されるが、「れんぼう」や「れんぽう」はどうか。
「レンホウ」「レンボウ」「レンポウ」「Renho」「Renbo」「Renpo」が問われるつばぜり合いになる……。
これは夢ではなく、「予言」であると書いておく。