大正湯(五之湯)
大田区東蒲田一丁目の「大正湯」に浸かってきた。
この「大正湯」、上にマンションが乗っかっていない。
大田区の銭湯漫遊を始めて、まだ五軒目ではあるが、マンション銭湯でない建物は今回が初めてだ。
さらに、「大正湯」は建物後方に煙突を擁している。
聞けば、いまだに木材(廃材)を焚いているという。
重油ボイラーが、おそらくほとんどを占めるであろう、令和の銭湯エネルギー事情において、薪で焚いたお湯に浸かれるとは!
嘘か真か定かではないが、薪で焚いたお風呂は、湯冷めをしにくいそうだ。
昭和どころではない。「大正」を名乗っているだけのことはある。
マンション銭湯は、レトロと言いながら、どこか「モダン」を垣間見せる。
しかし、「大正湯」はいっさい「モダン」を主張していない。
その潔さに好感が持てると、僕は思った。