iPhoneで勝間和代さんの電子書籍が10日間限定で115円で売られていました。

内容よりも、まず「電子書籍」というものに触れてみたくて購入。


「女に生まれたら、コレを読め~○活必勝法~」


実は以前はかなりの勝間和代信奉者でした。勝間さんの影響でロードバイクも購入し、著書も多数読みましたが、少し食傷気味というか、一気に読みすぎたというか、他のさまざまな自己啓発本に触れてきて、勝間さんだけでもないなと思っていたところです。


まずは電子書籍としての感想。


文字の大きさは、iPhoneではデフォルトが一番見やすい。フォントも読みやすく、ページもサクサクと動く。ただ、読みやすい表示のため、1画面あたりの文字数が少なめになっていて、かなりの頻度でページをめくるためのタップをしなければならないのはストレスでした。これはもう少し大きな電子書籍端末ならクリアできそうです。


マーカー機能は充実しています。本文を指でさっとなぞると色が反転し、蛍光ペンの色を選択してすぐにマークできる。これは便利。本を片手に持ちながらペンでマークするよりよっぽどやりやすい。また、読んでいる途中にしおり機能でしるしをつけておいて、簡単に目次やマークした箇所に飛べるので、読み返しにも便利。こうやってブログに書くためにポイントを抽出するにも、簡単に呼び出せて便利。


電子書籍って、単に画面上に文字が並んでいるだけじゃないんですね。初体験でした。


さて、次は内容です。人活、エコ活というように、10個のテーマを○活という形で並べて、女性の視点で勝間さんの主張が展開されます。おもしろいなと思った表現を中心にピックアップします。


「自分の長所を伸ばし、すばらしい相手のいるコミュニティへの参加資格に、毎日わずかでもちかづいていく」
「少子化問題の最大の敵は、長時間労働を信仰するオヤジたち」
「年配の男性だけが意思決定に関わっていると、とくに育児や家庭の問題に関する決定がしにくくなる」
生殖年齢だけで「美しさを考えない」→「年齢別美の偏差値60~65を目指す」


これらはなるほどと納得できる部分でした。特に女性は、若いころの「若いから美しい」という状態から、年齢を重ねるにつれて美しくなくなっていくことは仕方ない、というのではなく、「年齢なり」に周りから「美しい」と思われるように努力するという部分は納得です。年を取るから美しくなくなるのは仕方ない、ではないんですね。


僕は男ですから、女性の美に対するこだわりというか、そういのはわかりませんが、男としても、年齢が上がったから見た目もオッサンになっていく、というのでは駄目だなとは思っています。なので、とりあえずできることからやってます。たとえば、ゴルフのときに必要以上に日焼けしないようにきちんと日焼け止めを塗ることや、風呂上がりにメンズローションを顔に塗って必要以上の乾燥を避けることなどです。僕ももう30歳ですから、いつまでも若いと思わずにやれることからやっていこうと思います。


逆に、ここはどうなんだろうと思った部分もあります。


「自走式の男を見つけること」
言われなくても洗濯がたまっていたら洗濯機を回す、終わったら干す。こういうことを自発的にできる人を見つけよということです。これは女性視点でいえば確かにそういう人の方がいいと思います。自分の身の回りの世話ぐらい自分でできないと、ということですよね。でも、男の立場から言えば、自分が自走式であるメリットって何なんでしょうか。メリットなんてなんだか嫌な表現ですが、なんかそんな風に少し「女性にとって都合のいい人」を探せというようなメッセージはひっかかりました。ちなみに僕は家事はある程度は自主的にやりますから、勝間さんの言う「自走式の男」側だと思います。食器も洗うし、洗濯ものを取りこんでたたみます。風呂掃除だって言われなくてもやります。でもそれは相方とのその日の役割分担の雰囲気や残っている家事の量、疲れ具合なんかを考えて、どっちが絶対やるべき、とか、なんでも男が自走式でやるべき、なんてものでもないと思うんです。


また「住活」パートでは、「所有か、賃貸か」というよくある比較論が出ていました。勝間さんの言うメリット・デメリットは以下の通り。


住宅を買う場合

メリット
余計な資本コストを払わなくていい
デメリット
ローンの金利がかかる。不動産価格が下落すると大きく損をするリスクがある


賃貸の場合

メリット
不動作価格の変動リスクを払わなくていい
デメリット
家賃を支払わなくてはならない


そして、月15万のローンで買える家と借りられる家を比較。同じ「月15万」なら、借りた方がよりいいグレードの家に住めるという理屈。ただしデメリットも。30年ローンだとすれば、30年後からは住む家がタダになる。税金とかはかかりますが。これが賃貸だと、30年経ってもやはり15万毎月払い続けなければならない。この点はクリアになっておらず疑問が消えないまま。たいていの人は老後に安定的な収入を得る手段はなく、またそのときに家賃を支払い続けるだけの資産なんか若いうちに形成できません。老後はどうすればいいんでしょう。

この論争、ホリエモンこと堀江貴文氏は「新・資本論」で「地震リスク」を言います。地震保険に入っていても都市部で大型地震が発生した場合に本当に保険金がきちんと全契約者に対し全額支払われるかに疑問を投げかけています。たしかに、地震は大きな損失となるため、いくら国の制度とはいえそれを盲目的に信じるのは危険かもしれませんね。さらに、地震保険は建物の価値の50%までしか加入できない。つまり、地震がおきて家が倒壊したら、基本的には資産の持ち出しが必ず発生するということです。そういう意味では、賃貸の方がいいのかもしれません。賃貸であれば建物はまた借りればいいんですもんね。・・・・でもなぁ。ここは正解はないのだと思います。


久しぶりに勝間さんの本を読みましたが、いつもの「勝間節」で読みやすく、説得力のある断定的な表現で読み物としてもおもしろく読めました。この本の内容自体を盲目的に信じて全部実行するのは疑問ですが、一つの、比較的ためになるアドバイスとして意見を聞いてみるというスタンスで読むとおもしろいと思います。

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