後輩に借りた本を読み終わりました。

「オレたち花のバブル組」池井戸 潤 著(文春文庫)

都銀勤務から作家へと転身した作者の、業界経験に基づいたリアリティある小説でした。

隣接業界勤務のため、微妙にわかる話もあったりして、主人公の話を通じて難事案対応の追体験をするような感覚で一気に読み終わりました。


寝る時間を削って、一日で読み終わる本なんて久しぶりです。



タイトルにもなっている「バブル組」は、団塊の世代の下の世代で、大量採用で入社後の出世競走で苦労している世代のようです。僕の勤務する会社でも、明らかにバブル前後入社の世代は人があふれています。


僕は団塊ジュニア世代かつ就職氷河期世代ですので、バブル入社組の下、採用を極限まで絞られた厳しい環境でした。ただ、どの世代・時代で就職しても入社後の仕事が厳しいのは同様です。その中で自分がどこまでがんばれるのかが重要。人生の半分以上を費やす仕事、「バンカーとしてのプライド」と、家族の幸せを守るために理を曲げることを天秤にかける葛藤、それがうまく表現されていて、自分の仕事の経験ともオーバーラップしてなんともいえない気持ちになりました。


銀行員の皆さんはもちろんのこと、サラリーマンならだれでも共感できる部分があると感じました。


是非読んでみてください。

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ある人のことを、その人がいないところで話すときは注意が必要です。

「あの人があんなことを言っていた」と話すことは、時にその人が意図していないところまで波及する場合があります。

以前、取引先との折衝で答えに窮したとき、「それを言っているのはだれだ」と言われて上司の名前を言ってしまったことがあります。結局その取引先の方は怒りの矛先を上司に向け、上司はわけもわからずケンカの矢面に立ってしまった、ということがありました。

そのとき、上司が言った言葉が「他人をケンカさすな」です。

今日、似たようなシチュエーションで「ケンカさせられる側」を経験したので、久々に思い出しました。

このテーマは、自分が仕事をしていく中で得たノウハウなどを、できるだけ一般化して記載していこうと思います。主には新人だったころ、上司に叩き込まれた「社会人としてのオキテ」を記載することになると思います。