ついに「笑っていいとも」が終わるそうですね。

「森田一義アワー 笑っていいとも!」ですからね,正式名称は。

「○○アワー」なんて言葉,今はこの番組の他に目にすることはないですよ。
それだけ長い期間続いているということを表していると思います。


それにしても,32年間も毎日放送を続けるということは,私たちが想像する以上に過酷なことなのではないかと思います。

体調が悪い日もあるでしょうし,苦手なタイプの人がゲストのこともあるでしょうし,当然モチベーションが下がる日もあるでしょう。



彼はどうやってモチベーションを維持し続けているのでしょう?



実は,今年出版された「タモリ論」を夏に八重洲の本屋で偶然見かけて,すぐに読んでいました。

その本にヒントが書かれているように思います。

読んだ人は分かると思いますし,読んでいない人でも書評等で紹介されていましたから,ご存知かもしれませんが,著者は次のようなことを書いています。


タモリは自分にも他人にも期待していない



もしも,自分にも期待していない「から」続いているのであれば,心理学においては衝撃の事実です。

モチベーションに関する多くの研究は,自分への期待,つまり自己効力感や有能感がモチベーションを高めることを明らかにしてきたからです。



それでは,「自分に期待していない」のは間違いなのでしょうか?


そうとも限りません。
ただし,一般的な意味での絶望とは違う意味で,期待していないのではないかと私は考えます。


つまり,「冷徹に自分や他人の能力を見定め,自分に対して過剰な期待も過剰な落胆もしない」ということなのではないでしょうか。


「自分を知る」


セルフモニタリングは,自分をコントロールする上では最も重要な要素です。

タモリは,非常に高いセルフモニタリング能力を持っているからこそ,32年間も放送を続けてこれたと考える方が理にかなっているように思います。


これから3月までの間,チャンスがあったら森田一義アワーを見てみようと思います。
最近見ていなかったので。