二村ヒトシさんの『どうすれば愛しあえるの』という、社会学者の宮台先生との共著を読み始めました。

上野千鶴子先生や信田さよ子先生も推薦している、社会的な男女の関係性について、精神分析的な性や、性産業でのファンタジーの面から考えた3冊シリーズのうちの一冊です。二村さんは、有名なAV監督だそうです。


まだ1ページ目ですがすでに読んでる側から書いてしまっています。いつもこうです真顔



この本を知ったのは、私の最も好きな音声コンテンツ『COTEN RADIO』に、二村さんが出演されて告知されていたことがきっかけです。


私も、二村さんと同じように、性について大真面目に延々考えながら生きてきましたなぜなら私は思春期の約8年間、近親者から一方的に身体を触られつづけたというアイデンティティに関わる強烈な体験があるからです。


そして、私がなんでこんな話を書こうかと思ったかというと、やっぱり自己体験のメタ認識なしに、人との本質的な語り合いはできないと思うからです。


私は日頃から、「自己一致」をとても大切にしています。↓カウンセリング3原則にもあります。




私、もし文学で何者かになれたら、コテンラジオのメンバーの方々と、ぜひお話してみたいなって思っています。彼らは一生懸命歴史を紐解いているけど大きな盲点があり、それは、「女性の本音が歴史に書かれていない」という問題です。女性に人権ができたのが、まだ100年もないくらいだから。でも、女性が歴史に関係していなかったかというと、絶対そんなことないんですよね。彼ら自身も、それを課題として認識しています(まだ全部聴けてないけど汗)。


私は、社会学者として臨床心理学者として、そして詩人(ハードモード巫女体質者)として、彼らと語り合うことで新たな歴史の1ページを作れるのではないかと考えています。まあ作家らしく献本だけでもいいのかもしれないけど……やっぱりモノローグ(独り言)よりダイアローグの方が勝るように思うんです。。言いたくても言えないこととか、言いそびれちゃうことはモノローグがいいけどね。


コテンラジオに限った話ではなく、性をアカデミックに男性と忌憚なく語り合える女性人材は希少だと思います。最近鈴木涼美さんという、慶應卒で日経記者だったけど、AV女優をしていた過去があり、今はそのことを隠さずに作家としてやっている方がいらっしゃいます。この方も社会学が専門で、すごくシンパシーを感じるけど、私にはさらに、結婚生活や子育ての経験と、心理臨床経験があります。&あらゆる権力やしがらみから自由な専業主婦作家であります。



ちなみにだけど共著の宮台先生ともぜひ話してみたいです。宮台先生の大嫌いなタワマンに住む、社会学の後輩女性として、ぜひ色々とお伺いしてみたいなあと勝手に思っています。


けど顔出しなしの活動したいのに、どうすんねん。予防


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ハイ、本題です。


二村ヒトシさんの提唱する、「性の欲望」は自分の「心の穴」に由来していて、それを自覚することで、人間はハッピーになれる(社会もハッピーになれる)という理論がありますので、私も自分の性的欲望について、自覚をしてみたいと思います。


ガーベラ


私の性自認は女です。中身が男っぽいと言われることは多々ありますが、女です。


ちょうちょ


恋愛対象は、女にときめいたり欲情した経験はありますが、基本的に男の人が大好きです。


ちょうちょ


性的対象も、女同士ですることは想像できなくもないですが基本的には生理的に無理です(扉を開けてないだけかもしれないですけど一生開けないままでも構わないです)。男がいいです。男に欲情されることで、興奮します。


指向はノーマルタイプだと思います。


↑ちなみに①②③は、これから恋愛や結婚を望む人なら、率直に表明し、プロフィールに明記等したほうがいいんじゃないでしょうか。「Q(未定)」でもいいからさ。仕事場で言う必要はないけどさ、いいなって思う相手ができても、①〜③もわかんなかったら、安心して恋愛関係に踏み込むことができないと思うんだ。。。


ちょうちょ

どんな行為がよいかというと、女が悦んでいる行為がいいです。


二村さんがAV監督なので、イマジネーションの世界で言いますと、レイプものや夜這い系は絶対に無理です。ネットに落ちてるAV動画サムネや漫画とかが一瞬目に入るのも嫌です。要は性的同意なしにやってるのが絶対に無理です。。

それと、女子高生含む子どもを対象にしたものもダメです。これは娘の子育て中なせいかもしれないです(子どもがいない頃はセーラー服コスプレプレイしてました)。

あとは個人的なことですが、ホモとかレズものとか、行き過ぎたフェチ系も生理的にやや無理です。


でも、私に理解できないこれらのファンタジーに需要があることは、私は理解ができます。


基本的には、女が喜んでやってるなら割となんでも大丈夫で、二村さんが開拓された痴女ものまでいくとちょっとひよりますが、セクキャバとかメンズエステみたいなご奉仕系が好きです。喜んで奉仕してるやつ。フェラ動画とかは勉強になるなと思って眺めることもあります。最近はそうでもないけど、複数の男性に求められるのは結構好きでした。ずっと男1人に女が複数っていうのが気分悪かったんですけど、最近はそれもありだなって思うようになりました。

(※もちろん実際にとなったら様々なリスクもあるし、リアルでの性は魂の問題なのでぐっとハードルはあがり、また話は別です。。私は私の「書く」使命に忠実でいたいので…)



私には、古代ギリシャでいうところの神殿娼婦的な願望や気質があるのだと思います。「私とやって元気になってほしいな」っていう願望こそがあげまん思想の源泉でしょう。

(最近流行りの「子宮系女子」の間ではもう馴染み始めてますよね。)



基本的に、性被害経験や、父から母へのDV加害といった経験から、身近にいた男性を激しく侮蔑しており、どうしても、男性に一方的に支配される行動様式に対して本能的拒絶があります。(ただし、幸運なことに叔父が本当に立派な男性だったので、「男は皆最低だ」とはならなかった


結果、自然と、姫のように大切にしてくれる心優しい男性とばかりお付き合いしてきました。もしくは私を相手にすると男性はみんな優しくなります。←

おそらく男尊女卑的な男を嗅ぎ分ける能力に長けていて、そういう男性を徹底的に避けてきたのもあるでしょう。最近は、こと東京ではリベラルな男性が多くなって、天国だな。


そして大して美人じゃないから、彼氏以外の男性からの激しい執着はあまり受けず、いつも能動的でいられた。外見だけで性の対象にされることが稀にあったとしても、そういう男性ははじいたと思う。それこそ本能が拒絶するので。

そういう意味では、逆に、本当に恵まれた環境だったんでしょうね…。


おとめ座


あとは、、お母さんが3ヶ月しか母乳が出なくて、物心ついたときにはおじいちゃんおばあちゃんのところで寝ていて、いつも紐を欲しがってたので、おそらくそこにも固着があり、そのせいなのか非常に寂しがりやですね。。他のあらゆる成育歴の影響もありそうですけど。


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私の神殿娼婦的感覚には、基本的には、おそらく生まれ持った利他的な性格というのがあると思います。それから、以前書きましたが幼少期のモテ体験もあるのだと思います。↓



性被害に関して書いておくと、加害者は基本的には、私が気持ちよくなるように触っていました。物理的には気持ちよかったから加害が常態化してしまった。心の底から侮蔑しながら、世界一気持ち悪い人間に、私の身体を触らせつづけていました。もちろん、気持ちよくて声を出したことも1秒もないし、こちらからも手を差し出してコミュニケーションにしたいと思ったことも一度もありません。

大学生のときにリベラルな彼氏に身体を大切にしてもらって初めて、自分の身体を大切にするということを学び、それ以降はじめて性的虐待を拒絶できるようになりました。


トリガーがこれでーとか、こういう時にこういう影響が…とかいう具体的なことは、パートナーにしか言う必要のない、本当に大切な心の傷なので差し控えます。


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めっちゃ「心の穴」抱えてますね。

でもとても綺麗に見渡せる心の穴ですよ、


ここまで書くとすがすがしいよ。

色気もへったくれもないよ。


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性的ファンタジーの余談ですけど、AV女優さんがちゃんとその状況を受け入れた上でやっているという安心感のもとで基本的に見てます。本当に喜んでるかは、見ればわかります。。(性産業で自らすすんでなるのと、嫌々なるのは雲泥の差があります)


その前提でですが、痴漢ものを見ることが結構ありました。現実世界では、私はバス痴漢や電車痴漢被害には遭ったことがありません。実際に遭って嫌な思いをしたことがある人はきっと、私にとっての夜這いモノと同じ反応が起きるのだと思いますね。。(かといって実際には電車で男の人と身体が少し触れるだけでも嫌なんだけどなあ?なんなんでしょうね)つまりイマジネーションと、実際にやるのでは天と地ほどの差があると思います。「憎い人を殴るのを想像するのと、実際に撲殺するのとの差」くらいあります。だから性的同意ってめちゃめちゃ大事ですよね 

(かといって最近はハードル上がり過ぎてそれはそれで問題のようにも思う。。ゲイやレズ、おひとり様増加にも、その影響があるような…)


これもちなみにだけど私、兄と妹の恋愛ものみたいなドラマや漫画も吐き気がして見れないです。土屋太鳳ちゃんが結婚するきっかけになった映画あるよね、あれすごく観たいんだけど観れないんですよね。吐き気しちゃって。まあ別に観なきゃいいだけの話なんですけど。。観たくても観れないっていう。生理的嫌悪感ってほんとに人生の障壁なんですよね。。


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それにしてもどんだけ動画見てんだよって感じですね、汗


こちらのサイトが御用達です↓




↓性被害から回復するために書いた自作の詩集です。Kindle Unlimitedで読めます。



…胸焼けしそうな話でしたが、性被害を受けた女性でも、性を楽しむことは可能だということです。心優しい男性達のおかげです。絶対にあっちゃいけないことだけど、もしそういうことがあっても、どうか希望を捨てないでね。

自分に正直になること。パートナーと幸せになること。あるいは、そういう目に遭ったパートナーを幸せにすることを。


スター




せめて心は自由でいさせて。



ところで、露悪と芸術の境目って、どこですか?


真顔


↓有料記事を書きました。