小さい頃から絵が上手だったさんちゃん。
想像力もゆたか、観察力もある、だから天才かもと思っていた。

ブドウを黒やピンクで塗っても否定せず
(実際光の加減や腐れで色は七変化する)、
形も丸に捕らわれず描くのを大切に、
視点を変えても描けるところも褒め称え。

ただ、私も最初の育児で神経質になってたし
韓国では喘息に大気汚染で、ひたすら室内で過ごしてて
さんちゃんの絵は、小さくまとまったものが多かった。

日本来て遊び重視の幼稚園通うようになり
喘息も良くなって行動範囲も広がり
さんちゃんの絵は、画用紙いっぱいに広がった。
もともとのうまさや自由さもあり、よく他の人にも褒められた。
幼稚園バスの運転手さんも、さんちゃんのうまさに驚いたって言ってくれたほど。

ただね、
年長さんから、絵が変わり、一般的な幼児の絵になりだした。
クラスの友達と横並びの絵。
次第にさんちゃんは、「さん、絵苦手だから。」と言うようになった。
特に人や動物の絵が描けなくなってしまったの。

小学校に行くと更に拍車がかかり
担任の先生はとーっても素敵だったんだよ、
でも絵は指導も難しいよね。
誰かを褒めるとみんなそれ真似するんだ。
参観日で張り出された牛の絵がみんな同じになってる箇所が目立ってた。
さんちゃんも、漏れなく同じ。


先日、何かの絵を描きたいと言うので
「じゃあお母さんの絵を描いて」と言うと
やっぱり無理、できないと。

ちょうど引っ越しで出てきた昔の絵を見せながら
「この頃から、さんの絵は変わってきちゃったね。
前はよく見て、自由に、自分だけの絵を描いてたよね。
うまく描くのは絵じゃなくていい、写真がある。
自分だけが描けるものを描くの。
誰かが見たとき、あーこれわかる!って特徴やイメージを描けばいいんだよ。

人の顔だって、みーんなニコニコ目と口、それって本当かな?
笑って目が線になる人ってあんまりいないよ。
目が大きい人、細い人、黒目が大きい人、
笑うと歯が見えるとき、口を閉じてそっと笑うときもある。」と伝えると

「やってみる!」って。

酒井式では教えてないのに
なんとなーく酒井式の絵に似てはいるけど。


右側がさんちゃんの絵。
昔みたいな生き生きした感じが、すこーし戻ってきました!
シミまでリアルに描いてるから


ちなみに左はさんちゃんを真似した海の絵。

「お兄ちゃんの真似は良くないけど、海らしい温かみと笑いが溢れてていいね!
同じように描いても違う、これが写真じゃなくて絵なのよ。」

と褒めると、さんちゃんは頷いていた。
海は、「真似じゃないよ!実は歯磨き中の絵だから!」と慌てて歯ブラシ描き足してましたけどね

学校で絵を学ぶって、技術的な面はありがたいけど
個性の面では難しいところもあるよね。
先生を好きであれば好きであるほど、
子どもたちは先生に褒めて貰いたいから
褒められてる友達の真似をしちゃう。

これから我が家の子ども達がどんな絵を描いて行くのかわからないけど
自分らしさも大切にしていってもらいたいなと、思うの母なのです。