
シンプルなもの程、実力が出る。
だから、おにぎりなんかは、すごく難しいと思う。
きっちり握ってしまうと固くて美味しくなくなるし
だからと言って握り方がゆる過ぎると食べるときに崩れる。
塩加減も微妙だし
手に水をつけすぎてもいけない。
口に入れるときのちょうど良い幅加減と言うのも、実は難しいと思う。
私は、未だに自分で納得できるおにぎりを作ったことが無い。
今回母がテジョン滞在中毎日、おにぎりを作ってくれた。
焼いてほぐして持ってきてくれた北海道産野生のシャケを入れて。
結ぶ力加減は絶妙で、
シャケの生臭みを消すために、ほんの少量の醤油、そして時々少量の鰹節を入れてくれる。
だいたい母が作ると、塩結びだけでも美味しいのだ。
海苔はガス台で直接あぶるのでなく、
フライパンを熱した上であぶるので、満遍なく香ばしく焼けている。
いつか私も「うちの母の手作りおにぎりが最高」と家族に言われるような
そんなおにぎりが作れるようになりたいものだ。