韓国にはアンブチョナというものがある。
漢字で書くと安否電話と書くらしいが、今の時代そこまで本気で安否確認をするわけではない。

両親などに「用事はないけどお電話差し上げる」もので
内容は、「どちらにいらっしゃいますか」「お食事召し上がったんですか」程度だ。

彼は「毎日でもしてあげて」というけれど(しかも義両親の携帯に別々に、だから大変)、
韓国人のお嫁さん友達(同時期に結婚した彼の先輩の妻)などと確認すると
現代のお嫁さんは「週1くらいが丁度よし」という感じのようだ。

なので一人でも週1~2回、義両親には電話をしている。
彼はほぼ毎日掛けてて、だいたい日中仕事の合間に掛けてるみたいだけど
うちにいるときに掛けると私も代わるので、結局週2~3回は話している。
彼の外祖母(母方の祖母)にも、2~3週間に1度、連絡する。
日本の敬老感謝の日にも、日本の祖父祖母への電話の後
「日本では敬老感謝の日なので、おばあちゃんを思い出して電話差し上げました~」と電話をした。

でも、彼がいるとき限定だ。

外祖母は、慶尚南道の田舎の人なので、訛りがある。
また高齢で物静かな方なので、外国人嫁には電話では尚更聞き取りづらい。
さらに、大地主の家柄で
「昔のちょっとお上品な言葉を使うし、礼儀も厳しかったので俺も小さい頃は話がよく理解できなかった(By彼)」という状態で
もう韓国語中級卒業程度の私の韓国語能力じゃ、てんで太刀打ちできないのである。
外祖母と話すときは必ずスピーカーフォンにして
横で彼が日本語に同時通訳をしてくれるのを聞きながら話す。


しかし2日前の日中!
義母にアンブチョナをしたところ(義母へは私一人の時もできる)、
なんと「今隣にハルモ二(おばあちゃん)いらっしゃるから、一言挨拶しなさい」と電話を代わられてしまった

超緊張
まず、「ハルモニ~、○○(私の名前)です」と伝え
あとは適当に話を合わせていたのだけど
最後に「日中家にいると暇だろう。韓国語の勉強でもしてなさい。」と言われた。

あとから、彼が外祖母に電話をしたら
「あんたの嫁は、『ソンブ』という言葉も知らないのか。ちゃんと言葉を教えないと。」といわれたらしい。

※ソンブとは、ソンジャ(孫)の嫁。名乗るときは「おばあちゃん、ソンブです。」が正解らしい。

「嫁」なので、私のことは怒ったりせず、優しい外祖母なので私は外祖母が好き。
(彼は血が繋がってる孫なので、小さい頃からビシバシ礼儀を叩き込まれたらしい)

でも、これからのアンブチョナは、
今まで以上に緊張して掛けづらくなってしまった

いやいや、でもでも、もう高齢の外祖母に寂しい思いをさせないように
これからも頑張ってアンブチョナするぞ~