金曜日の仕事帰り、渋谷で配られていたTOKYO HEADLINEには、その夜から一部映画館で解禁となる映画、“ハプニング ”が特集されていました。
電車の中で読んでいるうちにどうしても観たくなり、その夜観に行ってきました
竜巻、津波、異常気象、昆虫の襲来、エイリアン、小惑星の接近などをテーマに地球滅亡を描いたハリウッド映画は多くありますが、今回の敵はさらに抵抗不可で恐ろしく、これからの未来に充分起こりうる科学的根拠を踏まえた内容だっただけに、“そうきたか”と思わざるを得ない脚本でした。
『人の脳に流れるイオン電流に自殺志向のウィルスが発信されて侵入してきたらどうだろう?』
『少なくなっていく植物が種の保存の手段として、脳神経に作用する毒素を排出するように進化したらどうなるだろう?』
『宇宙が1つの乱れもない正負の法則で構成されているとしたら、“集団自殺”が記録されているというタビネズミやゴンドウクジラ、そしてトルコの羊約1500頭が崖から次々と飛び降り、その内約450頭が死亡したと伝えられたニュースもある理論で腑に落ちるところがある。 それが人間に起こらないという保証はどこにもない。』
私にとってこの映画は、そんなことを考えさせてくれるものでした。
そして映像がとても不気味で怖かったです。 不可解な言葉を話す人、次々に自殺を図る人々、敵対心を隠さず激怒する人、そして突然DOLBY SOUNDの大音量で驚かされることも度々でした あれは心臓に悪いです
自分をコントロールできなくなることの恐怖に着目したシャマラン監督の思想と、その得体の知れない新しい恐怖の描き方が面白い映画でした。
映画の中に出てきたアインシュタインの言葉も印象的でした。
"If the bee disappeared off the surface of the globe then man would only have four years of life left. No more bees, no more pollination, no more plants, no more animals, no more man."
- Albert Einstein
“もし蜂が地上から消え去ったら、人類も4年しか生き延びられないでしょう。 1匹の蜂もいなくなり、受粉もされず、植物は消えて動物も死に絶え、やがて
人間もいなくなるだろう”
アメリカ各地ではミツバチが一斉に死骸も残さずにいなくなった現象が起こっています。
この映画のタイトルどおり、何かがもう起こっているのかもしれません。