アルケミスト―夢を旅した少年/パウロ コエーリョ
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アルケミストは、私の誕生日に友人がプレゼントしてくれた大切な本です。
読んでみてその内容の深さに驚いた一方で、こんな本があったのかと心から感動している自分がいました。

羊飼いの少年サンチャゴは、アンダルシアの平原からエジプトのピラミッドに向けて旅に出ますヒツジ

そこには彼を待つ宝物が隠されているという夢を信じて...。 宝石ブルー
旅の途中の様々な出会いと出来事から、サンチャゴは“自分のまわりで起きるすべてが、偶然のように見えて、実は必然である”ということ、“何かを強く望めば宇宙のすべてが協力して実現するように助けてくれる”ことなど、自然哲学ともいえる人生論に辿り着きます。 それはやみくもに何かを求め、生まれた場所を遠く離れる旅人を唸らせる結末にもなっていて、足元を固めることの大切さをも教えてくれました。

本来の目的とは違った収穫を得たと言う逸話、「セレンディップの三人の王子」にもとてもよく似たストーリーです。


著者のパウロ・コエーリョは自身も3年間、世界中を旅し、その後母国のブラジルに戻り、ロックミュージックの作詞家として成功を収めたのだそう。

しかし本来の自分を求めて再度ヨーロッパに旅立ち、スペインで巡礼をし、作家活動に取りかかったのだそうです。

そんな彼の他の著書、『ピエドラ川のほとりで私は泣いた』や、『ベロニカは死ぬことにした』という本も、人が生きていくうえでの法則や、ゆるぎない哲学が、上手くストーリーにブレンドされています。

ですがやはり、その中でも『アルケミスト』が私の中のベスト・ブックです。