アインシュタイン150の言葉
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1879年にドイツに誕生したアインシュタインは、ドイツの軍事的、政治的風潮に反発を感じており、
1933年にヒトラーが政権につくと同時に米国に移住しています。 
思想的には熱烈な平和主義者だったのにも関わらず、彼が研究を重ねてきた『理論物理学』の分野は、皮肉にも軍事戦略のための大きな産物として人々に着目され、ナチスと米国はほぼ同時期に原子爆弾の実験・実用化に踏み切ります。
そしてアインシュタイン自身も、ルーズベルト大統領宛ての“原子爆弾の必要性を訴える手紙”に署名する選択をしたのです。

彼はその時点で、確実にその後の世界がどの方向に向かっていくのかを見据えていたし、人間が未来に致命的なオプションを作りだしてしまったことに絶望感も覚えていたと思う。 

そして彼自身も含めたヒトという生物の本質と対峙した末に、彼の口から出される言葉の数々は、非常にシニカルで超現実的であると同時に、僅かな希望を託したメッセージが込められているように感じます。 

また一方でとてもユニークです。

私にとってこの本の中の言葉は、心のどこかしらに響き反応するものでした。


(抜粋)

クローバー 私が科学研究を行うのは、自然の不思議を理解したいというおさえがたい願いからです。 それ以外の感情が動機というわけではありません。

私の正義への愛と、人間の状態を改善することに貢献しようとする努力とは、科学に対する関心とはまったく別のものです。

てんとうむし ジョークについて言えることは、絵画や音楽についても言えます。

論理的な企みではなく、見る人の位置によってさまざまな色にきらめく、人生の美しい断片が感じられなければなりません。

もし、そういう曖昧さを脱したいのであれば、数学を始めることです。


クローバー この世界を、個人的な願望を実現する場とせず、感嘆し、求め、観察する自由な存在としてそこに向かい合うとき、われわれは芸術と科学の領域に入る。


てんとうむし 第三次世界大戦はどう戦われるのでしょうか。 私にはわかりません。

しかし第四次大戦ならわかります。 石と棒を使って戦われることでしょう。