今回は全て分かっている状態で聞いた感想になります。

(よく考えたらVol.1も実はネタバレ状態での感想だった…)
色々てんこ盛りにして、無駄に長くてごめんなさい。
一応ページ内ジャンプのリンクを入れておきます
感想本文へ
タグ使うの久しぶりなので、上手く行かなかったらごめんなさい。

ネタバレありますので、ご覧の際はお気をつけ下さい。


いきなり余談から始まりますが
柊館を訪れる人間は死を願っている以外に、何か法則があるのかな?
あと、苦痛なく快楽のうちに送られるのは、何かに対する代償だったりするのかな


そして
実はこの物語は彼らが苦しむ物語なの?(これは一作目で思った)
SEVENTH HEAVENは元は人間だったみたいだから
人の記憶だったり考え方だったり、役目の邪魔になる要素を
何らかの方法で排除したいなんてことあるのかな?
気になる事が満載です。


今回はCD裏にあるストーリーを読んで、
『一度だけ救うことができる』という一文に非常に引っかかったのが始まり
これまでも救っていなかった?
それをあえて一度だけっていうのが、意味深に見えました。
それに救うと言っても色々あるし…と保留したのですが
ブロ友さんの感想とオススメで決めました。









ここから感想です

『禁忌の恋人達を罰するための、もっとも残酷な方法を知っているかい?』
そんな言葉が頭を過ぎったのは、わたしだけかな。


柊館で目覚めたわたしの前にいたのはイツキ
わたしの幼なじみだという。
そしてわたしは入水自殺をしようとしていて彼に救われたという。
わたしが?

そう、わたしには目の前にいる彼のことも
目覚める前の事も憶えていない。
彼はそんなわたしにこれまでの事を教えてくれる。

本当にわたしの近所に住む男の子として、幼なじみとしてそばにいたことを。
色々な約束をしていたことも。
その中のひとつが「決して柊館に足を踏み入れてはいけない」
約束していたのに、わたしはいま柊館の中にいる。


(柊館を訪れた者の命をつなぎ止めることは、この世の誰にもできない。
館に足を踏み入れ、SEVENTH HEAVENと会った者は、歌で送られなければ
永遠に地上をさまよう亡者となる。)

時間は、次の満月までの間しかない。

一緒の時間を過ごしながら、イツキは何とかわたしを救う方法を
探していた。
そして探し出した答えが『一度だけ救うことが出来る』という話。
送るための歌ではなく、自分の存在をを否定し生の喜びを歌えばいいという。

でもこれが成功した場合、イツキが無事である保証がない。
むしろ大変な事になってしまわないのだろうか?
でも、彼はわたしが無事なら、それでいいという。

本当にいいのだろうか?

でも時は過ぎ、月は満ちる。
イツキからの問いに対して
一緒に生きたいと願ったわたしに、彼は約束通り歌ってくれる。



『禁忌の恋人達を罰するための、もっとも残酷な方法…

それは、どちらが死ぬかを互いに選ばせること』

当初イツキは自分だけがダメージを負う方法を取ろうとしていたのでは?と思いました。

でも
歌が終わってもわたしは目覚めない。
もう二度と。

全てはカナデにより仕掛けられていた。彼らの選択を利用して。

ここに至って全てを悟ったイツキが、何処かで見ているだろうカナデへ憎悪を向けるけど。その直後に起きた変異に苦しむ事になります。

『君には、もうなくす物は何もないって?あるじゃないか

彼女との記憶がね。』

(カナデが実際にそう言うかは、もちろんわかりませんが、何となく頭の中をよぎったので)




高橋さんの演技は凄かったです。
ようやく悟ったところから、カナデへの憎悪、そして歌の効果か分かりませんが記憶が食われて苦しむ所が。
彼女と一緒に過ごしている時の幸せそうな様子と合わせて、悲しみ以上の何かを揺さぶってきます。

付け加えるとリップ音も凄い。
腰砕けるかと思いました。
座って聞いていたのですが、椅子から落ちそうになっていたのは内緒です。