時は1866年
京都の薩摩藩邸 (現在の同志社大学のあたり)
薩摩の西郷隆盛と 長州の桂小五郎が向かい合っている。
坂本竜馬がセットした 薩摩・長州のエース会談である。
目的はただ一つ 『薩長同盟』
しかし2人は無言。
2年前の「禁門の変」で西郷率いる薩摩軍は、長州軍を完敗させている。
敗れた長州の桂小五郎からは絶対に薩長同盟のことを言い出せない。
長州の意地・武士の意地だ。それがわかっている西郷も無言を続ける。
ついに、桂は憤然と席を立つ。会談は決裂した。
その夜、坂本竜馬は桂を訪れた。当然、薩長同盟が成立したと思っていた。
しかし桂から「薩長同盟は もうやめだ。」と聞いた時、
竜馬は京の町を全力で駆けた。
薩摩藩邸の西郷隆盛に詰め寄った。
そして竜馬は西郷にこう言った。
「長州が かわいそうじゃろうが」
この夜、竜馬はこの一言だけで あとは西郷を見つめ続けた。
これで 『薩長同盟』が 成立した。
この瞬間、歴史が大きく動き始めた。幕府の崩壊は決定的となった。
1867年 江戸幕府15代将軍 徳川慶喜は政権を朝廷に返還した。
「大政奉還」である。