バスで帰ろう。
 
PM18:30、会社を出て、
群れを成した大きな流れにのって、
宮益坂を下る。
 
渋谷はいつもの週末だってすごい人だけれど、
南口のバスターミナルは、
バスを待つ人で異常にごった返し。
 
都内の電車は全て止まっている。
運行しているのはバスのみで、
人が集中するのも当然だ。。。
 
 15分待っても、
ターミナルに1台のバスもやってこない。
 (今日中に帰れるかな・・・)
 
アナウンスが何もないので、近くいた人が
社員と思しき人に状況を聞いてみると、
「運行していても、大渋滞。歩いたほうが早いですよ。」
 
列を離れ、ペットボトルのお茶と地図を買って、
歩き始める。 
 
店内や通路にしゃがみこむ人たち。
公衆電話やトイレの長蛇の列。
 
大勢の人が、自宅を目指して歩いていた。
 
人の群れは好きでないけど、
今日は安心感が湧く。
 
地図を開いて確認していると、
「どこへ向かっていますか。」
と、声を掛けられた。
 
「右に曲がって、突き当りを右です。」
「ありがとうございます!」
住宅街に迷い込んでしまっていた。
 
目的の駅に着いたけれど、
電車は復旧していないかった。
タクシーは大行列。
 
ここまできたら、
あとは線路に沿って行くだけだ。
さらに、歩く。
 
まっすぐ歩いて、自宅周辺になると、
走りたくなってパンプスで走った。
 
いつもの帰り道に辿り着いても、
知らない道みたいで、不思議だ。
 
PM21:00帰宅すると、
物が散乱していたのもさることながら、
ガスも止まっていたので、
改めて震度5以上だったんだと認識した。
 
無事帰宅したことを会社にメール、
テレビで津波の被害を知った。
 
10m越えの津波があったと
インターネットで情報は入っていたけれど、
映像を見て、その凄まじさを知った。
 
週末、ニュースを見続ける。
「生きていて良かった」という
被害者の人たちのことばを聞いて、
 
自分ができることはなんだろう
って考えた。
 
日常のすべてが些細なことに思える。
いつもの何気ない日常が
大切だって気づかされる。
 
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