本日もjointsカスタムショーに向けて

バタバタ東京店ですが

朝一からBACKLUSHのプライマリー修理を行いました。

皆さん、OPEN PRIMARYは一体どんなものなのか...

どんなものにも良いこと悪いこと

だけに絞られているものなんてありません。

OPEN　PRIMARYもその一つ。。

良いところは

リアタイヤへのダイレクトな伝達力が魅力

LEFT SIDEが軽くなる

クラッチ調整が楽である

プライマリーオイル代がかからない

カスタム感の向上・・・

と他にもいろいろあります

逆に悪いところ・・・

値段が高い

クラッチとスチールプレートの摩耗が早い

クラッチ/スチールプレートが錆びやすい

OPEN PRIMARYに纏わる部品にストレスがかかりやすくなる

と

良いところ悪いところを兼ね備えております。ｗ

なので、SCMではお客様にご説明をさせていただき

お選びいただくようにアナウンスさせていただいております。

で

今回BACKLUSHは

その悪いところ（ウィークポイント）の修理でございます。

クラッチが滑っているという事でお預かり。

クラッチアジャスターボルトとクラッチケーブルアジャスターが

調整範囲外だったのでクラッチバスケットを分解。

バスケット側にはクラッチプレートが固定、伝達要因としてセットされます

スチールプレートがインナーハブに固定、伝達要員としてセットされています

インナーハブはミッションに力を伝達するためにメインシャフトに組み込まれています。

クラッチプレートとスチールプレートは

大外にあるプレッシャープレート（バネ力）で押し付けらている

エンジンの力がその押し付けられているプレートに伝わり

メインシャフトからミッション

ミッションからベルト　リアプーリーからタイヤ

という順番で伝達が行われます。

ここで重要なのが

あくまでもダイレクトな伝達が故に

各部にストレスが生じ部品の摩耗速度を促進させているという事

よくあるのが高回転での滑り

１速での半クラ状態で

繋がったり滑ったりという微妙な感覚

これはクラッチプレートがショルダーボルトに常に

当たっている状態なのでショルダーボルトにストレスがかかり

クラッチプレートがその溝にはまり

スムースにスライドできなくなるからです

要交換のショルダーボルト

新品のショルダーボルト

クラッチプレートが溝にはまり、

すべてのプレートが均等に摩耗していない証拠として

クラッチプレートの摩耗具合が色によって見分けられます。

またクラッチプレートの溝もチェックします。

柔らかい素材でできているので変摩耗しやすいです。

上が要交換のプレート（別車両のもの）

下が新品のプレート

そしてリングギアの欠け

始動時にエンジンを回すきっかけとなるスターターギア構造が

純正よりも単純になる分、当然

スターターギアとリングギアには負担がかかります。

これはエンジン始動時にかかる負担です。

これは高圧縮の問題やバッテリーの低ボルテージ時の

無理なエンジンスタート時に起きやすい症状です。

酷くなるとスターターギアが空転してしまい

エンジン始動不能もしくは困難になります

最近ではフリクションを減らす社外部品も出ているので

お薦めしています。

そしてクラッチレバーを握ったとき

インナーハブが単独で回るために必要なベアリング

見た目は普通でも手で回すとゴリゴリ・・・

要交換です。

ベアリングは単品で交換可能ですが

今回は綺麗に全て変摩耗しているため

クラッチプレートとスチールプレートもアッセンブリー交換します。

左がオイルやダストなど汚れが付着したまま使い続けて

焼け気味のクラッチプレート

右が新品のクラッチプレート

ショルダーボルトの溝の摩耗はすくなかったので良しとしますが

ケブラー部分の損傷と焼けが酷く厚みの数値も規定以下・・・

により要交換です。

上が摩耗したことによりピッカピカに光った状態のプレート

下が新品のプレート

スチールプレートはその名の通り鉄製なので

雨や水で簡単に錆びます

雨や洗車で放置したままにすると

錆が発生しスチールプレートとクラッチプレートが錆で固着し

１速に入れた瞬間に繋がった状態で車体が前に「ドンっ」と進んで

エンスト状態になります。。

これは立ちごけの原因につながります。。。

クラッチプレートとスチールプレートにはそれぞれ

厚みのリミットが決められています。

摩耗し薄くなったそれぞれのプレートは要交換になります。

なので様々なことを考え

クラッチバスケットASSY/クラッチ＆スチールプレートASSY交換により

ダイレクトなつながりが復活いたしました。

まぁ～～～かなりウィークポイントだけを絞って

お伝えしましたが、実はほかにもポイントはいくつかあります・・・

チェックとメンテナンス必至ではありますが

OPEN PRIMARY・・・

楽しいですよ～～～ｗｗｗ

なんて

お客様の使用状況により

しっかりご案内させていただきます！！！

気になる方はSCM各店までお気軽に

お問い合わせください。

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open primary のウィークポイント