皆さん、こんにちは。
色彩・ビーズ講師KAZです。
先週、ある変わったお茶会に招かれ出かけてみました。
そのお茶会は「給湯流」
「給湯流」とは、茶道に「ひょうげ」を取り戻そうという思想のもと、2010年に設立された現代茶道流派の一つ。らしい。
では、なぜ給湯室か?というと・・・。
この茶会をひらいた給湯流茶坊主 熊野定休 氏によると
千利休が手掛けた国宝の茶室「待庵」=オフィスにある給湯室
という事らしい。
ん・・・
何となくわかるような・・・わからんような・・。
![うーん](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/069.png)
これからは、熊野氏の解説を受けた私の解釈。
「待庵」は、非常に狭い茶室(ネットによると2畳とも1畳半とも・・)。
戦国時代の武将は、お互いの息遣いさえ感じ取れる茶室で駆け引き話をし、噂を聞き、先々を読み、自分がすべきこと考えていったのでしょう。
なるほど、給湯室はそんな当時の茶室の置かれ方によく似ている。
そして、この茶会、とにかく敷居が低い。
熊野氏からは、「作法等は気にしないでお茶と集う方々とおしゃべりを楽しんでください。」
と言われ、茶道のしきたり等全くわからない私。
そう言われても内心ドキドキでおもむきましたが、本当に作法など抜き ![ほっこり](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/055.png)
![ほっこり](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/055.png)
会場は、ARTギャラリー「HAFU」さん。
HAFUさんでは、6/1~6/16まで「染めとガラスの夫婦展」が展示中。
この日の茶器は、その展示にちなみ、ガラス作家の星名泉さんの作品が使われ、掛け軸のかわりに染色家の星名康弘さんの作品が飾られていました。
染め物は、「植物染め」というモノで雑草も使い植物の形に染めるとの事。
泉さんの作られた花器には、植物染めに使われる普段なら踏んでしまっている雑草も一緒に活けられていました。
こうした趣向に「花は野にあるように」
「夏は涼しく冬は暖かに」といった利休の「茶道七則」を感じたりも・・・。
さて、お茶菓子。
この日出てきたお茶菓子は、日本三大銘菓「越乃雪」と「サルミアッキ」。
このサルミアッキ、フィンランドではメジャーらしい。
とにかく真っ黒。
利休の黒楽茶碗「俊寛」にかけてるのか
?と思ったり。
![しょんぼり](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/076.png)
サルミアッキは、「世界一まずい」ともいわれるモノなんですって。
薬草から抽出した原料が使われ、グミのような感じ。
しょっぱい様なちょっと甘い様な・・・。
お客様も、なんとも微妙な表情
。
![ねー](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/075.png)
一通り、お茶を楽しみ展示を鑑賞。
来たときに降っていた雨もあがり、
ギャラリーの周囲で生い茂った濡れた草花は、濃いグリーンに。五感で癒やされた一日でした。
「染めとガラスの夫婦展」の作品は次回また改めてしっかりアップします!
素敵な作品です。お楽しみに。
今回、文中で使用した色は、この利休の名が付く色名から使用してみました。
利休の名の付く色名は多く、
江戸時代の人々にとって佗茶を完成させた利休は、カリスマ性のある偉大な存在だったのでしょうね。