ヴァイオリン職人が教える「かしこいヴァイオリンの選び方」

ヴァイオリン職人が教える「かしこいヴァイオリンの選び方」

イタリアブランドにこだわらない、オトナになってから始めた方の楽器選びのコツ


子供の時から憧れていたヴァイオリン

あきらめきれず大人になってから習い始めた

そんな方はとても多いのではないでしょうか



当ブログはそんな方々の愛着もてる楽器を見つける為に

今更聞けない楽器選びのコツや熟練のヴァイオリン職人から

教えてもらう知っててお得なまめ知識など

綴っていきたいと思いますので是非

アナタの楽器選びの参考にしていただけたらと思っています





マナベヴァイオリン工房
イマヨシ ミホ






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$ヴァイオリン職人が教える「かしこいヴァイオリンの選び方」


モダンフィッティングはパリに始まり

イタリア、イギリス、ベネルスク、ドイツ

そしてヨーロッパ各地へと急速にひろまっていきました




本格的な改良は1785年から始まり

改良に改良を重ね1840年頃には完成形に近い

ものとなりました




「バロックヴァイオリン」の記事でも書いてるように

フランス革命以後、大ホールでのオーケストラ伴奏による

コンチェルトの演奏が盛んになり

オーケストラも小編成から大編成へと移行していきました

その後、改良されたヴァイオリンに合わせ弓も

凹型のモダン弓が発明され

そのことにより演奏技術が飛躍的に向上し高度な技術を

要求するヴァイオリン曲がたくさん作曲される

ようになったそうです











現代でいうヴァイオリンがモダンヴァイオリンからだという

前回の記事の続きです

前回の記事→「バロックヴァイオリン」



大ホールで通用するよう「バロックヴァイオリン」を改良したものが

「モダンヴァイオリン」とよばれています

そして現在では、ほぼ100%の古銘器がモダンヴァイオリンへと

フィッティング改良されています


「フィッティングとは」

通常、フィッティングというとニカワを使わず取り替える

駒、魂柱、ペッグ、テールピース、エンドピン、弦、アゴ当て部分

で言われますが本来はネックを新しくする作業やバスバーの交換も

含め職人の世界ではフィッティングと言います


ヴァイオリンはいくら銘器であってもフィッティングを正しく行わない

限り、その楽器本来の良音はでないのです

銘器の音を生かすも殺すもフィッティング次第なのです



>>次回は「フィッティングの始まり」について




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皆さんもよくご存知ヴァイオリンの発祥はイタリアです

詳しくいうと北イタリアの小都市クレモナ



ストラディバリをはじめグァルネリ、アマーティ、シュタイナー等、18世紀

後半までに作られたヴァイオリンはすべて「バロックヴァイオリン」です



「バロックヴァイオリンとは」

バロックヴァイオリンの特徴として

裸ガット弦(羊腸弦)が使用されていること

あと主な特徴としてはネックと指板が短く、アゴ当てをつけない

内部構造でいうとバスバーが小さいがゆえ音も小さく

結構弾きずらいものでした


この時代は教会、王侯貴族の宮廷で演奏する従属楽器としての

存在でしかなかった為この仕様で十分だったのです



しかし時代は移りゆくもの

フランス革命以後、大ホールでのオーケストラ伴奏による

コンチェルトの演奏が盛んになり、より大きな音量を出すための

改良が必要となりました


18世紀後半以降にフィッティングによる改良がはじまり

モダンヴァイオリンへと姿をかえていきました

現代でいう「ヴァイオリン」の形に変わったのは

この「モダンヴァイオリン」からです




>>次回は「モダンヴァイオリン」について


はじめまして

当ブログでは、オトナになってからヴァイオリンを始めた方がヴァイオリン

を選ぶ時に知ってて便利な情報などを綴っていこうと思っています。


ヴァイオリンは通常プロになるため子供の頃から習い分数ヴァイオリンから

順序を経て買い替えていきます。


ですがオトナになってから習い出す多くの人は、

その方向性が趣味として習う方、バンドをする為に習う方、

夢をあきらめずプロを目指す方と様々です。


またこの世界は玄人向けの情報がほとんどで、いったい何を基準に考えて

選べばいいかわからず途方にくれてる方が多い現実をしりました。


ヴァイオリンという楽器の事をもっと知ってもらい

皆さんが自分だけの愛着をもてる楽器と巡り会う為の

お役にたてればと思っています。



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マナベヴァイオリン工房
http://www.manabe-violin.net/
イマヨシ ミホ