たまたま、用事があって、

そうか、そこだと映画館があるから、

用事が済んだら映画でも観よう。

 

 と、観たら、偶然、この映画が上映されており、

なおかつ明日(木曜日)で最後、というから、

急いで観に行った。

 

 期待。

 

 大満足。

 

 私でも知っているピアノの名曲の数々。

家での生活は、猫と犬、

そして、世界各地にある、「自宅」(羨ましい)を、

てんてんとしながら、ワールドツアー。

 

 フランスは、ほぼ50年変わっていない。

しかし、東京は、どんどん変わる。

変わらないのは、「下北沢」。

(解ります、演劇人は皆、そう思う)

 

 初めて留学したベルリンや、

カラヤン、バーンスタインにも認められるが、

デビューでは、最悪のコンディション。

(理由は既知の通り)

 

 以後、お金のない暮らしを延々とし、

ピアノ教師を生業として生活していた。。

 

 彼女の持つ、どこか不思議な世界観。

 

 古いものを大切に。

お金のない人を見かけたら、施しを。

(天使に試されている、という彼女)

 

 ピアノもそう。

 

あるツアーでは、酷いピアノを弾いた、

と怒っていた。

「弾いてると、指が黒くなるくらい。

つまり、誰も弾いてない、てことでしょ?」

本当は、弾きたくなかったけれど、

いろいろな事情で、弾いてはみたが、

感想は上の通り。

 

 そんな、厳しい面もあるが、

チャーミングな彼女は、

小さい頃から、髪にリボン🎀をしたり、

それを取られたり。

美容院では、縦ロールにしていた。。

(これには、ちょっと引いたけど、ベルばらとかもあるから、ま、いいか)

 

 とにかく、ステージにのぼる度に、

凄い衣装を着てらっしゃる。

手作り…??ズロースを縫っていた、というからには、できなくはない、と思う。。

(不思議な存在)

 

 そして、ピアノ。

 

 以前にも書いたが、確かに彼女の「持ち曲」は、

「ラ・カンパネラ」。

実に素晴らしかった。

音楽に感動することはあっても、

涙が流れるほど感動したことは、さほどない。

そんなふうに、私の心を浄い音楽で、浄化できた。

 

 エンド・ロールで流れる、

「月の光」は、私も大好きな曲のひとつだ。

 

 こころが心底あらわれた。

 

 

 映画が終わり、外に出て、バス待ちをしていると、

隣の人が、バスの本数が少なくなった、と、

愚痴をこぼしていた。

 

女子高生が、誰かに向かって、

「ば〜か!」と言っている。

 

 ここ、どこ??なに、この国!!

 

 

 今の日本は酷い。

 

 映画に影響されて、牛乳とチョコレートクッキー🍪を買ったら、

若い女子店員が、

「ふん!」と。。

 

 いつから日本は、こんな国になったの?

 

 その映画館の近くには、

「隠れ家」的な喫茶店とかは、まるでない所だから、

1人で余韻をたのしむ為に、

いそいそと、お家へ帰りました。。

 

 

 

 

 

 

 ゆきやなぎひろこ☃。