以前観た映画、『蟻の兵隊』が、今年、リバイバル上映するらしい。
やはり、夏と言えば、必ず戦争ものの映画等。
この映画もそうだ。
ひぐらしの声がし、
夏の酷暑はうだるぐらいに暑い。
そんな日に、終戦記念にと、
テレビでは、『火垂るの墓』が、ほぼほぼの確率で放映され、
『ガラスのうさぎ』やら、『ふたりのイーダ』などの名作も、
もう一度、読む気になる。
こうした作品は、年齢的に、どうしても、
被害者の立場になるが、
この作品は違う。
加害者と、被害者と、両方の面をもっている、
ドキュメンタリー映画である。
あらすじは以下の通り。
終戦当時、中国の山西省にいた、日本軍の一部帯が、
武装解除することなく残留。
中国国民党軍に編入され、
共産党軍との内戦を戦っていた。
やがて生き残り、帰国した彼らは、
日本政府によって逃亡兵とみなされた。
池谷薫監督;2006年7月公開。
国を相手に裁判を続ける残留兵のひとりである、
奥村和一氏が、
真相を求めて再び中国を訪れる。
というお話だ。
私はこの映画も観たし、
同じ映画館で、日本兵が、シベリアで、
食べるものがなにもなくて、
ついには人肉を食べた、という映画も観た。
私はドキュメンタリー映画が好きなので、
単館上映のミニシアターばかりに行く。
エンタメとは言い難い作品ばかりだが、
私は虚構より真実を選びたい。
また夏がやってくる。
8月から、シアター・イメージ・フォーラムにて、再上映。
ゆきやなぎひろこ☃。