私は、先生という種族に大切にされてきました。

なぜかは解りませんが、問題児であり、

手をこまねいて、卒業させたからだと思います。

 

 できの悪い子は好かれるのです。

 

 

 高校の担任を、ここで紹介します。

 

 

 お坊ちゃんの私立高卒の先生で、

大学は、地方の国立大学卒。

文学部なのに、バルザックを知らないなんて。

などと思いながら、暇暇で三国志やら歴史ものを読破。

そのせいで、歴史の先生になりました。

ちなみに、うちの学校では、高2で日本史を教え、

高3で世界史を教えるという、歴史の二刀流。

趣味で、国語の先生の免許も持っていました。

 

 が。

 

 

 極めて後ろ向き。

 

 

 高校卒業後もお会いしましたが、

喫茶店で話をしていると、

「男は、結婚したら、棺桶に片足を突っ込んだのと同じですよ。」と。

そして、結婚も、

「見合いでね。」

と、ため息をつく。

 

 私が、自分が行った大学に合わず、

再受験しようか、と思い悩み、

その話をしたら、

「〇〇大学の、哲学科なんてどうだろう。

近いし。」

しかし、その大学は、周りがぼろくそ言っていた大学だったので、諦めました。

(今から考えると、その大学は、落ち着いた、いい大学でした。)

 

 そして、先生は、

「聖書は何語で書かれているか?」

と質問してきたり、

「古語で、『あやし』とは、どういう意味だ?」

と聞いてくるのですが、全て答えられなかった私を、

「まさに、『あやしい』な。」

と。。

 

 あと、大学の一般教養の文学を落とした、

というと、

「ゆきやなぎが、文学を落とした??」

と、びっくりされました。

こういう科目は、好き嫌いがあるので、

教授と趣味が合わなかった、ただそれだけです、という。

 

 また、この先生は、洋楽も好きで、

「クリームがいいね。」とか、

「ビートルズは、前期だな。」

などというお話もされていました。

 

 ここ十年くらいは、ずっと年賀のやりとりを

していましたが、

最初、

「63歳になりました。」

次の年には、

「同窓会に行ってきました。」

次の年になると、

「同窓会に来てください。」

 

………。

 

 後で、未だに連絡をとっている友人に聞いたところ、

「ボケボケで、足元もおぼつかない。本人は大丈夫、て言ってるけど、絶対脳梗塞かなんか、やってるよ。」

と。

 

 次の年は、

「同窓会に行きたいですが、もう、身体が…。」

 

 

 

 たまに、思い出したので、連絡をとり、

「また、勉強しているんですよ!」

と電話すると、

「そうか!なにを勉強してるんだ?」

「日本近現代史です。」

 

 と言って、はっとした。

 

この先生は、歴史のプロ。

そうそうに、電話を終えた、という。。

 

 

 お坊ちゃん先生は、今、どこで、

なにをしているのだろう。。

 

 

 ゆきやなぎみたいなのが、教師になれば、

面白いんだがな。

 

 

 

 

 私も、歳をとりました。

 

 

 

 

 ゆきやなぎひろこ☃。