たばこと塩の博物館

続いては塩の常設展示室へ

ここはすっごく勉強になりました。

 

塩っていうと海をイメージしてしまいますが海水からつくられる塩は世界全体の約1/4で、残りは、岩塩や塩湖など海水以外の塩資源から採られているそうです。

 

岩塩(がんえん)は、地殻変動で海水が陸に閉じ込められ、長い年月をかけて結晶したもので、いわば、数億〜数千年前の“海の化石"です。

ポーランドの古くからの塩の産地、ヴィリチカには、地下に大きな岩塩坑がある一方、使われなくなった岩塩坑内が、塩の宮殿になっています。

壁の彫刻やシャンデリアもすべて岩塩です。

こちらは岩塩彫刻「聖キンガ像の祭壇」の再現

岩塩って彫刻できるんですねぇ。

 

塩湖(えんこ)は、陸に閉じ込められた海水が岩塩に変化する途中の姿だと考えられます。塩湖で採れる塩を湖塩(こえん)といいます。

雨が降った後の映える写真が有名なウユニ塩湖ですが、通常はこんな感じなのですね。

 

海水などの塩水からつくられる塩のうち、乾燥した気候を利用して天日蒸発だけで結晶させた塩を天日塩(てんぴえん)といいます。

 

日本は岩塩や塩湖などの塩資源に恵まれていません。また、四方を海に囲まれているのに、気候が高湿多雨なので、天日製塩にも適しません。

このため、日本では、昔から、海水から「かん水(鹹水=濃い塩水)」を採る「採かん(採鹹)」と、かん水を煮つめて塩の結晶をつくる「せんごう(煎熬)」という、二つの工程から成る製塩法が行われてきました。

白血球さんにしか見えなかった↑

 

江戸時代以降、「入浜式塩田」と呼ばれる日本独特の製塩法が盛んに行われました。

 

昭和27年から昭和34年(1952〜1959)にかけて、「入浜式塩田」が「流下式塩田」に転換。

「流下式塩田」は流下盤(りゅうかばん)と枝条架(しじょうか)を組み合せて、太陽熱と風力を有効に利用する採かん法です。

 

昭和46年頃からイオン交換膜を利用し、電気エネルギーによって採かんする「イオン交換膜法」と「真空式蒸発缶」によるせんごうを組み合あせた大規模な製塩工場となり現在にいたります。

形は変われど、採かんとせんごうによる塩作りは大昔から変わっていません。

 

 

日本で作られている塩は私達の食べる分だけで、他は輸入されています。

知らなかった!

 

思っていた以上に塩の使い道は多くて、この塩の木が分かりやすいのですが、ソーダ工業用から先は全然知らなかった!

HPより↓

ソーダ工業とは、塩(NaCl)を原料として、ナトリウム(Na)と塩素(Cl)に分解し、か性ソーダ(NaOH=水酸化ナトリウム)、ソーダ灰(Na2CO3=炭酸ナトリウム)、塩素(Cl2)などの、いろいろな工業製品を作るための基礎原料につくりかえる工業です。か性ソーダからは、紙・アルミ・石けん などの製品、ソーダ灰からは、ガラス・ホーロー製品のうわぐすりなど、塩素からは、水道の消毒薬・CD(コンパクトディスク)などの製品がつくられます。日本で使われる塩の80%はこのソーダ工業に使われ、姿を変えて私たちの生活に役立っているのです。

 

塩の常設展示室、めちゃめちゃ勉強になりました。

 

そして特別展示室は「時代とあゆむ袋物商」開催中

もうすぐ終わっちゃうけど

 

タバコ入れが多数展示されていました。

 

 

 

 

 

 

 

これ、綺麗でした。

観賞用もうなずけます。

 

たばこと塩の博物館はすごい博物館でした。

夏休みの自由研究にも使えそうですよ。

 

 

 

 

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