上野の東京国立博物館のお隣に国立国会図書館 国際子ども図書館があります。
明治39年に帝国図書館として建てられ、昭和4年に増築され、国際子ども図書館の開館に際して、その建物の原形保存に努めながら、児童書の専門図書館としての機能を果たすための改修を行い、平成14年5月に全面開館しました。
国際子ども図書館レンガ棟の改修の施設設計には、建築家・安藤忠雄氏の参画を得て、旧建物の内外装の意匠と構造をできるだけ生かしつつ増築が行われました。
中庭にはテラスが設けられカフェテリアもあります。
こちらは新設されたアーチ塔で、今回は未訪問です。
明治・昭和の建物はレンガ塔と呼ばれていて、とても素敵な建物に修復されています。
1階から3階までが吹き抜けの大きな大階段。
この場所にあるシャンデリア、ケヤキの扉、細かなデザインの階段手すりは、100年以上前の創建当時から使い続けられているものです。
美しい天井とシャンデリア
ケヤキの扉プレートには、「おす登(と)あく」(押すと開く)というが文字が刻まれています。
平成期の改修工事で、ガラス張りのエリアが増設されラウンジとなりました。
明治期の木製サッシや化粧煉瓦(白薬掛け煉瓦)は、元々中庭に面していた外壁で、それをそのまま保存しています。
3階本のミュージアムでは展示会「子どもの本の夜明け 帝国図書館展」が開催中。
入館も展示会も無料ですよ。
展示会の会場内は建物の撮影が出来ました。
とっても美しくて展示観るどころじゃない。
天井や壁の漆喰装飾が美しい。
パネルや動画で紹介されていましたが、本当に大規模な改修だったようです。
室内と書庫とをつなぐ出入口にある木製建具は、「小さな神殿」を意味するエディキュールと呼ばれています。
2本のコリント式の柱に挟まれた両開きの扉が二つあり、右側は書庫へと通じる扉、左側はかつて分電盤の設置場所でした。
現在はその跡地として、館内で唯一、レンガ棟建物の構造体に使われている100年以上前の赤レンガを見ることができます。
昭和4年に増築された部分にあるホール南側には、ガラス張りのアルコーブ(張り出し窓)があります。
レンガ棟建物の外壁やレリーフ彫刻(メダリオン)を間近に見て、触れることができる仕掛けになっています。
レンガ棟は明治・昭和・平成の三つの時代に造られた建物が一体となり、貴重な建築遺産を保存利用しながら、新しい機能と空間をあわせもつ図書館として再生しました。レンガ棟は現在、東京都の「歴史的建造物」に選定されています。
こんな素敵な建物の図書館が身近にある子供たちは幸せだなぁと思います。
私は本をよく読む子供でした。
また訪れて懐かしい本を読みたいです。