目黒駅と白金台駅の真ん中あたりにある東京都庭園美術館に行ってきました。
ちょうど沈丁花が満開で良い香りがしました。
「旧朝香邸を読み解く A TO Z」が開催中。
一般1,400円、ぐるっとパスで入場できます。
旧朝香邸に似つかわしくないテーマパークにあるようなボード↑がちょっとだけ気になりましたが、展覧会はとっても面白かったです。
HPより
「今回の展覧会は敢えてあるがままの旧朝香宮邸を知っていただく機会とします。
ウインターガーデンをはじめ、観覧可能なエリアを公開します。」
正面玄関から入ると受付でA3サイズの「展覧会の楽しみ方」をもらえます。
「それぞれの部屋に、キーワードとその解説が書かれたカードが配置されています。
当時の暮らしに思いを馳せたり、部屋に流れる時間を味わったり。
裏面のマップをたよりに、建築空間との対話をお楽しみください。」と。
マップを見ながらすすみ、カードを集めるだなんて楽しいですね。
正面玄関からさっそく【S】のカードがありますよ。
忘れずにもらいましょう。
今まで正面玄関からガラス越しに見るだけだった第一応接室もドアが開いていて入り口付近まで入室できるようになっていました。
いつもは保護のために絨毯が敷き詰められている「寄木床」も公開されていました。
こちらは大広間の寄木床です。
こちらは大食堂の寄木床
こちらは殿下寝室の寄木床
どれも美しい模様の寄木細工です。
大事に保存されていることが分かります。
お部屋ごとに違う宮内省内匠寮が手がけたラジエーターレジスターも素敵です。
ウインターガーデンもありのままの姿で公開。
こんな風に各部屋の説明ボードありカードが置かれています。
日当たりの良いベランダ
ベランダ側の第一浴室の窓が開いていて覗き込めるようになっていました。
ゲストアーティスト須田悦弘作<コヒルガオ>がさりげなく展示されているのもいい感じ。
姫宮居間には<ユリ>
金庫室には<葉>
次室には<雑草>
階段下化粧室には<椿>
円窓には<野菊>が展示されていました。
野菊は自分達では捜せなくてスタッフさんにお聞きしました。
正面玄関向かって右側、建物の外側からしか見えないところでした、
伊藤公象作<土の壁ー白い光景ー>は北の間に展示されていました。
あと2作品は屋外に展示されているのですが、それに気づかずにスルーしてしまいました。残念。
新館ではA TO Zをおさらいする展示。
巨大な朝香邸の平面図に学芸員の方々の朝香邸愛を感じます。
各部屋ごとの椅子の展示
次室にある香水塔の模型は
真上から見ることが出来て面白かったです。
配置されたカードの多さにも学芸員さんのあふれる愛を感じました。
一点ものの照明器具のイラストが描かれた【O】は5枚あるんです!
どの照明も好き過ぎて1枚に絞れなかったに違いない、5枚でも少ないぐらいでしょう…。
集めたカードの表紙や穴あけパンチ、さらにリング・りぼん・カラーゴムなどが用意されていて自由にまとめることが出来ました。
もちろん夫に作ってもらいました。
なかなかの厚みのある立派なお土産が完成しました。
無料でもらえるなんて東京都は太っ腹です。
3回目の東京都庭園美術館でしたが、今回の展覧会でますます旧朝香邸愛が高まりました。
そして旧朝香邸がとっても大事にされていることも感じることができました。