この公園、入り口に白い小さな花がたくさん。「クラピア」が使われています。
「クラピア」を知らない頃、これは「シロツメクサ」だと勝手に思っていました。いわゆるクローバーです。
よく見たら、花の大きさや形が違う。そもそも葉っぱがクローバーの形をしていない。
調べて辿りついたのが「クラピア」です。
「クラピア」。宇都宮大学の倉持先生が品種改良して作出したイワダレソウ科の植物で、花のつけやすさや成長の早さでいくつか品種があるようです。「クラピア」のクラは先生のお名前から来ているとのこと。
「クラピア」。結構好きです。
白い小さな花をつける
成長が早く簡単に広がる
踏まれても耐性がある。
根付いていれば盛夏の直射日光でも平気
(公園の入り口のクラピア。雨が降った後です。草自体がカーペットのように水を溜めているので、アスファルトの上でも伸びていきます)
矢印が3つあります。赤、黄色、青、いずれの領域もクラピアが地面を覆っていますよ。葉の大きさや背丈に違いがあるのが分かるでしょうか。
よく踏まれる場所ほど、背丈が低く、葉が小さくなるようです。
拡大。
踏まれる場所以外にも、水分が少ないところ(土ではないところ)の葉が小さいと思います(水が摂れなくて成長が遅いのだと思いますが、根づいて水源が確保できれば、ジワジワと匍匐(ほふく)して伸びる強さがあります。コンクリート製タイルの目地の部分にも生えていますねぇ)。
一方、ポールの廻りは踏まれないから、葉が大きく、草丈が高くなっています。※背丈が高くなると花付きは悪くなっているみたい。
この低木の茂みの下にも、クラピアは伸長を始めている。
光が届かないせいでしょう、光を求めて上に伸びています。低木の茂みの合間に、ポツポツ白い小さな花がみえるでしょうか。これはクラピアの花です。
拡大。
グラウンドカバーとはいえ、ここまで上に伸びようとする性質もある。
このエリアはアスファルトの上。本当に葉が細かい。
やたら踏まれているし、保水するようなものは、ほぼ無し。
ちょっと細かい砂利がありますけれど、すぐ乾くような代物。雨が降ったときに自身の体が濡れて保水することはできそうですが、雨が降らなければそれも期待できません。雨が何日も降らない真夏の炎天下、じりじり焼けるような暑さになっても生きています。クラピアって強いんだなー。
冬期。この公園ではそのまま放置されています。茶色っぽくなっていますが、枯れていません。なんの対策をしなくても普通に越冬し、春になると新芽を出しています(この公園は東京23区内です)。
私の所感。
・小さな小判型の葉を密生させるので、芝生とはまた違った趣です。
・可愛い白い花をつけるので「ザ・野原」ができる。小さなアブが来たりするのでほんわかします。
・踏みつけた方が、背丈は低く、葉が細かくなる( ← むしろ踏んでしまえ!?)。
・暑さ、寒さ、乾燥にも強い(と私は思っています)
結論:グラウンドカバーとして「クラピア」を気に入っています、
でした。