深沢美潮先生の講演会に行ってきました。 | イラストレーター マルオユキヒロのへや

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イラストの仕事をしていますので、その作業工程アップや日記、映画等の批評、またジャンルにとらわれない日々の事柄を書いています。

先月、静岡県の鈴木図書館で行われた、「フォーチュン・クエスト」「デュアン・サーク」「IQ探偵ムー」の深沢美潮先生講演会に行ってきました。

 

ラノベという言葉も無かった(ハズの)頃、中学生の自分達の間で流行っていた「フォーチュン・クエスト(略してFQ)」。今も続いていて、最新刊まで揃えています。

 

その昔、ある友人は、FQ二次創作の小説を書き、ある友人はTRPGにはまり、「FQ TRPG」の本を買う、というような感じでティーンに多大な影響を及ぼしていたと思われます。

 

自分は読むだけでしたが、現在「ソード・ワールド(KADOKAWA様)」のモンスター挿絵を描かせて頂いている事から考えると、FQ巻末の「モンスターポケットミニ事典」の影響を受けているのかも。それぐらい想像力&創造力をかき立てられる小説です。

 

講演では、親子2代でFQやムーにはまっている人が多くいるみたいで、スマホやSwitchの時代でも、やはり普遍的な楽しさは伝わるようです。

 

お話の面白さは講演でも存分に発揮され、皆、終始笑い通しでした。

その中で、真面目に語っておられたのは「本への愛情」でした。

先生の読書の原点だった本の話や、小説家になるまでの紆余曲折の話、「人生で、特別な事はしなくても、いい事も悪い事も話の種になる」という話。

何だか、お話をしている先生が「パステル(本好き)」に見えたり「トラップ(無鉄砲)」に見えたり「キットン(普通の生活の中に大切な真理がある)」に見えたりしました。

 

特に、読書の原点のお話は、自分の読書の原点を思い出させるきっかけになりました。

 

自分の場合、子供の頃「カトリーヌシリーズ」「ドリトル先生シリーズ」「江戸川乱歩シリーズ(これだけ先生と近いかも)」にはまり、全巻読んだり、北欧神話や日本の民話にはまったり、文字の本ではないけど、漫画雑誌「アフタヌーン」を兄の友人から沢山もらい、寝るのも惜しんで読破したりしていました。人生大変な事も多いけど、ある意味物語の世界に没頭できるのは重要な事かもしれません。

 

質問コーナーでは、色々自分が知りたかった事を周りのファンの方々が質問してくれて、予想していた以上の楽屋話が聞けました。特に、シリーズの最初の方に出ていた、食材の「ヌグ」が白身魚だったというのはびっくりしました(自分は「ムギ」だと思っていて、「冷やしヌグセット」は冷や麦のような料理かと思ってました)。

 

またこれからも先生の本を揃えて、困った時に読めるようにしておきたいと思いました。