A-402 ヴィレンドルフのヴィーナス | きょうの石膏像 

A-402 ヴィレンドルフのヴィーナス



新年度ということで、石膏像ドットコムからも新製品のご案内です。


考古学的な色あいの強い、二点の新製品が発売となります。

まず、きょうはこちらをご紹介、

A-402 ヴィレンドルフのヴィーナス   H.15×W.5.5×D.6cm



おおプリミティブ・・・


紀元前2万2千年~2万年頃のものと推定される発掘物のレプリカです。

オリジナルの映像がこちら、



「ヴィレンドルフのヴィーナス」 ウィーン自然史博物館収蔵 紀元前2万2千年頃


1908年に、オーストリアのヴィレンドルフという場所の近くの旧石器時代の遺跡で、考古学者ヨーゼフ・ソンバティが発見しました
その地方では産出しないウーライト(魚卵状石灰岩??)という素材に彫刻して作られています。

1990年の段階でも、この小像の起源、制作方法、文化的意味などについては、ほとんど確定的なことは分かっていません。

学術的に推定、分析されていることを以下に少し・・・

①写実的な肖像というより、むしろ理想化された女性の姿を現している。
②像の女陰、乳房、膨張した腹部は非常に顕著であり、多産・豊穣との密接な関係を示唆している。
③小さな腕は、乳房の上でまとまっており、像には明瞭な顔面が無い。頭部は組み紐のまいたものや、目、頭飾りの一種と考えられるもので覆われている
④像が太っているのは、狩猟採取社会におけるこの女性の高い地位を表すものか?
⑤立像の足は、自立するようには作られておらず、眺めるために作られたというよりは、むしろ携える目的でつくられたのでは?

(上記は、Wikipedia上の情報を抜粋して、少しまとめてみました・・・)


要するに、あんまりよく分かっていないということですね。



正面



後側



彫刻というものの、最も原初的なものなのでしょうが、なぜか最も現代的なようにも見えてしまいます。
古代ギリシャ文明のさらに前の時代に栄えた、キュクラデス文明の遺物に通ずるような力強さを感じます。




今回ご紹介した、A-402 ヴィレンドルフのヴィーナス は、実際に購入していただくことができます。以下のバナーをクリックすると、ショップに入れます。よかったら覗いてみてください。