A-302 エジプト僧侶
これは古代エジプトではあるのですが、細かい時代考証がまったく分かりません。
正面の”前掛け”のヒエログリフでも読めれば由来が判明するかもしれませんが、あいにく難しいですね。
上半身が裸、頭が剃髪であることを考えると、神官=僧侶、役人といったところでしょうか。
図書館で”ヒエログリフ入門”みたいな本を借りてパラパラと呼んだことがあるのですが、”自分の名前をヒエログリフで書いてみる”なんて辺までは簡単なのですが、実際の遺跡に刻まれている文字を読んでゆくのは難しいですねぇ~。ファラオの名前を読み取るだけでもうまくゆきません。
ヒエログリフが難しい理由は、
①母音が省略されるケースが多い(例えば、HANAKO→HANAK または→HNK になったり・・・)
②文章が右向き、左向き、上から下への縦書き、という三方向に書かれる。
③基本的に”表音文字”だが、文字の形から連想される”表意文字”としての機能も持っている。
④文字の絵柄の”向き”が変化する(基本的に文章の進む方向に動物の顔、手足の指先が向く始まりは動物の顔が向いている方向。顔が左をむいていれば左から文章を読み始め右に進んでゆく)
⑤”音”が読み取れても、”古代エジプト語”の単語の意味が分からない(Wordと読めても、”言葉”という意味を知らなければね。。。)
上の文章では、動物類の頭が全て左を向いています。よって文章は左から右へ書かれています(動物の顔に向かってゆくように読み進みます)
また楕円っぽい線で囲まれているのは”カルトゥーシュ”と言う部分で王の名が書かれている部分です。
上の石版のように人物が対峙している場合は、人物の顔の方向とヒエログリフのキャラの方向が一致している部分の文章が、その人物についての記述ということになります。
というわけで、こういった”ちょびっと”の知識では、実際の遺跡にはまったく歯が立ちません(基本の文字表に存在しないキャラが続出するし。。。。。。)。
シャンポリオンは偉大ですな~~。
まあ、どんな言語でも勉強するのは大変ですけどね。ヒエログリフの場合、現在使える国もないし。。。。。
ということで、現在のところ由来は不明です。ただ日本国内では40年以上前から流通していて、古い部類ですね。エジプト関連の石膏像が現在のようにたくさん作られるようになったのはバブル期以降なのですが、このエジプト僧侶はそれよりもかなり前からあったみたいです。
今回取り上げた、A-302 エジプト僧侶は、私共の運営するオンラインショップ「石膏像ドットコム」で実際に購入していただくことが出来ます。以下のバナーをクリックすると、ショップに入れます。よかったら覗いてみてください。
ランキングに参加しています。下のボタンをポチっと押していただけるとポイントになります。お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。