A-335 ターバン少女
昨日に引き続いて、〇〇少女です。
やっぱり引き続きよく分かっていない彫刻です。
思うに、19世紀以降でアールヌーボーの雰囲気を感じるんですがいかがでしょう。アルフォンス・ミュシャの描く人物像に通ずるものがあると思うのです。ただアールヌーボーの書籍をいろいろと調べてみても、建築や工芸品が多くて人物の彫刻というのは少ないんですよね。
本日もおまけを。
こちらの写真。べつにフォトショップで加工したものではありません。リアルに見たまんまの写真です。
1994年にパリのグラン・パレのそばを歩いている時に遭遇した光景です。自動車が約4mとすると、この親指の長さはざっと15mくらいでしょうか。たぶんブロンズで出来ているので重さも何トンの世界でしょう。
この時はただびっくりしただけだったのですが、後日調べたところ、この親指はフランス人彫刻家”セザール・バルダッチーニ(1921-1998)”の作品でした。セザールは「圧縮彫刻」や「膨張彫刻」という手法で作品を発表し高い評価を受けました。廃車をいくつも積み重ねてプレス機で”圧縮”したり、自分の人体の一部(指、顔など)を単純に拡大して”膨張”した彫刻を作ったりしたそうです。(Wikiより)
この写真の親指はまさに”膨張”彫刻だったのです。それも特大です。
リキテンシュタインとかウォーホールと同じで、ぱっと見には創造性があまり感じられない作業を丁寧に積み重ねることで”新しい"芸術を生み出しているように思います。
この親指がその後どうなったのかは知りません。グラン・パレで展覧会があったのかもしれません。
今回取り上げた、A-335 ターバン少女は、私共の運営するオンラインショップ「石膏像ドットコム」で実際に購入していただくことが出来ます。以下のバナーをクリックすると、ショップに入れます。よかったら覗いてみてください。