A-301 美しい尻のヴィーナス | きょうの石膏像 

A-301 美しい尻のヴィーナス


きょうの石膏像-A-301

A-301  美しい尻のヴィーナス    H.44×W.17×D.12.5cm( イタリア・ナポリ古代美術館収蔵 )




昨日のは仕事場でささっと撮影したものだったのですが、今日のはちゃんと黒バックで。


本当は、こういうタイプの商品を皆さんに知っていただきたいのです。


広々したリビングのソファの脇にさりげなく置いてあるとすごく雰囲気でると思うのですが。(そんなお家にすんでみたいですね)



デッサン用の石膏像はあちこちのサイトに写真がありますが、こういった装飾的なものはまだ認知度が低いと思うのです。


オリジナルはナポリにあって、170cmくらいの結構大きな像です。この写真のものは高さ44cmで相当かわいいものです。もちろんオリジナルは素晴らしい彫刻ですが、この縮小像もそれなりに雰囲気は伝えています。




2010.09.05 追記:


最初期の記事でしたので、データ等が大きく不足していました。改めて書いてみます。



まず、ナポリにあるオリジナルの写真はこちら、


File:Sommer, Giorgio (1834-1914) - n. 1521 - Napoli Museo nazionale - Venere callipigia.jpg


紀元前一世紀にローマでつくられた大理石の作品です。正式名称は、Venus Kallipygosと言って、”美しい尻のヴィーナス”という意味になります。



オリジナルの原形は、紀元前300年頃にギリシャで作られたブロンズ像であったとされています。



失われていた頭部は、16世紀にローマ皇帝ネロに関連する遺跡から発掘されましたが、損傷がひどく大きな修復がおこなわれました。


イタリアの名門貴族ファルネーゼ家のコレクションに加えられた後、現在のナポリに移動されるまでに、さらに大きな修復がCarlo Albaciniという人物によって加えられました。


彼は、頭部、両腕、片方の足をすげ替えて(!)、より原作に忠実な(?)修復を施したといわれています。


こういった修復の是非に関しては、いろいろと意見があるでしょうが、現在の作品の姿は、欠損した部分の無い大変美しい姿になっています。



以下、関連する映像をWikiから貼っておきます。


Venus kallipygos03.jpg

現在のナポリでの展示風景。向こうに、ファルネーゼのヘラクレスが見えています。



François Barois  ( 1683-86 )という作家によるVenus Kallipygos ルーブル美術館収蔵。

こちらは、お尻を布で覆ってしまっています。17世紀という時代のせいでしょうか。。。


File:Aphrodite Kallipygos-Peterhof.jpg

Peterhofって書いてあるんだけど、ドイツかしら??金色に着色したんでしょうけど、ハゲハゲですね。



File:Museo civico archeologico di Bologna gipsoteca1.JPG

ボローニャの考古博物館の石膏像コレクション。たくさん持ってますね~。中央右よりが、尻のヴィーナス。



というように、大変人気のある彫刻なのです。






今回取り上げた、A-301 美しい尻のヴィーナスは、私共の運営するオンラインショップ「石膏像ドットコム」で実際に購入していただくことが出来ます。以下のバナーをクリックすると、ショップに入れます。よかったら覗いてみてください。


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