南九州市知覧は、
陸軍特別攻撃隊の最前線基地があった地です
第二次世界大戦末期の沖縄戦において、
特攻という人類史上類のない作戦が
挙行されました
『知覧特攻平和会館』では、
飛行士もろとも敵艦に体当たり攻撃した、
陸軍特別攻撃隊員の遺品や資料を
展示しています
この知覧という地が
出撃基地であったことから、
遺品記録を後世に残し、
恒久の平和を祈念することが
責務であると信じ、作られた施設です
《特攻作戦の推移》
第二次世界大戦は、
1941年(昭和16)12/8、
ハワイ・オアフ島真珠湾にある
アメリカ海軍基地への奇襲攻撃によって開始され、
その後、東南アジアからオーストラリア北側まで進出
1942年(昭和17)8月、
アメリカを中心とした連合軍が反撃に転じ
日本軍は防戦一方に陥る状況になる
1945年(昭和20)になると、
沖縄や日本本土も空襲を受け、
日本全土の焦土化が懸念される状況になる
政府は沖縄を本土の最前線と捉え、
その最前線を守るため採られたのが
特攻作戦です(KAMIKAZE)
特攻作戦とは、
重さ250kgの爆弾を装着した戦闘機で
敵の艦船に体当たりして沈めるという、
パイロットは必ず “死ぬ” という必死作戦です
全特攻戦死者1,036名のうち
439名が知覧基地からの出撃者でした
※中継基地となった徳之島、喜界島を含む)
初等練習機として航空自衛隊防府北基地で活躍していたが、
平成17年に用途廃止され、当地にて展示
一式戦闘機『隼』
映画『俺は、君のためにこそ死ににいく』(2007年5月公開)で、
実際の撮影に使用された『隼』
石原慎太郎氏の製作総指揮の映画で、
“特攻の母”として知られる<島濱トメ>さんの視点から、
若き特攻隊員の無残な青春を描いた映画
三角兵舎
特攻平和会館
知覧特攻平和会館内部は、
ロビーおよび零戦展示室以外は、
撮影禁止です
海軍 零式艦上戦闘機
旧海軍の主力戦闘機として使用されていた零式艦上戦闘機52丙型
鹿児島県甑島の手打港沖合に、昭和20年(1945)5月にエンジントラブルにより
不時着水し、水深約35メートルの海底に沈んでいた機体で、
機体の前方部分のみが残っている
昭和55年(1980)6月に、35年ぶりに引揚げられた機体を展示
陸軍四式戦闘機「疾風」
陸軍一式戦闘機「隼」3型甲
映画『ホタル』(2001年公開)
降旗康男監督、高倉健主演
特攻隊生き残り男の人生を描いた人間ドラマ
映画『俺は、君のためにこそ死ににいく』(2007年公開)
石原慎太郎が脚本・製作総指揮を手掛けた映画
特攻隊員から母親と慕われた“島濱トメ”の視点から、
特攻隊員となる青年を描く
南九州市知覧町郡17856