今回は前回の「仮免許編」に引き続き


神奈川県警察/二俣川試験場 1発試験 免許再取得までの道のりとアドバイス「本免許編」
です。



※記載されている各料金や日数・年数・時間などは当時のものです。
現在のものは各機関にお問い合わせの上、ご確認ください。




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[路上練習]


仮免許取得後にまずやらなければいけないことは、個人での路上練習です。
車に「仮免許練習中」の表示を取り付け、助手席には自動車運転免許取得後3年以上(免許停止、欠格期間を除く)の免許所持者を同乗させ、5日間の練習を行わなければなりません。
練習した実績を同乗してもらった人に「路上練習申告書」に記入してもらいます。
記入内容は、同乗者の氏名、練習日、練習場所です。

これでようやく本免許学科試験を受験することができます。



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[本免許学科試験(筆記)]/¥2,200円



○受付場所
二俣川試験場の門を入って正面左にある、2号館1階正面 G窓口

○受付時間
平日 13:00~13:30

○必要なもの
・受験費用 ¥2,200
・運転免許申請書
・仮免許証
・住民票
・路上練習申告書(3ヶ月以内、5日以上)
・本人確認書類(パスポート、保険証など)
・取消処分者講習会終了証明書
・消しゴム付きの鉛筆が会場で用意されているので、筆記用具は必要ないと思います。



○試験について
・試験時間50分
・全95問(1点×90問+2点×5問)の正誤のマークシート回答
・100点満点中90点以上で合格
・早く解き終われば途中退室可
・合格発表は15時50分前後
・合格の場合、本免許実技試験を受けるにあたっての注意事項と日時の指定の説明があります
指定された日時の都合が悪ければ変更可能
・解散はおおよそ16:15分頃




仮免学科試験と内容はさほど変わりませんので、決して難しくはありません。

同じ様に、市販の問題集を購入して一通り解き、間違えた自分の苦手な分野を勉強し直していけば、引っ掛け問題対策もできて良いかと思います。


唯一の落ち度は、僕はバイクを運転したことが無いので知識はほとんどなく、その分野に関してもすっかり勉強し忘れていました。というのも、そんなにがっつり二輪車の問題がまとめて出題されるとは思っていなかったというのが正直なところです、、、。

そんなこともあって、絶対落ちた、、、、と思っていましたが、なんとか
94点で1発合格することができました。





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[本免許実技試験(路上)]/1回目¥900  2回目以降¥3,100



本免許学科試験後、指定された日時に受けに行きます。


○受付場所
二俣川試験場の門を入って正面左手にある2号館1階 左手奥の受付窓口

○受付時間
午前 8:30~8:45
午後 13:00~13:15

○必要なもの
・受験費用(証紙を購入)
・運転免許申請書
・仮免許証
・路上練習申告書(3ヶ月以内、5日間)
・住民票
・取消処分者講習会終了証明書



○試験について
・100点満点の減点方式 70点以上で合格
・コースはA~Fの全6コース+方向転換又は縦列駐車
・路上コースは車に乗った時点で発表されます。
※当日、受付窓口の掲示板には方向転換か縦列駐車のどちらかの課題が発表されています





路上試験のコースですが、A~Cコース(二俣川駅周辺~フェリス女学院周辺)が出ることはまずありません。
これは渋滞が原因と思われます。


一時は使われる様になった様ですが、僕が試験を受けた2015年10月現在では一度も使われていない様です。

人数や組み合わせにもよりますが、ほとんどの場合は2人1組でD・Eコース(1人が往路のDコース、もう1人が復路のEコース)、ごく稀にFコース(1で往復できるコース)といった感じです。


例えば、マニュアル受験者が1人、オートマ受験者が2人の3人組の場合、車はまずマニュアル車を使って試験を行うので、1人で行って帰ってこなければなりません。この場合に1人用のFコースを使います。

その後にオートマ車に乗り換えて、オートマ受験者2人はそれぞれD・Eコースのいずれかを走ります。

よって、80%~100%の確率でD・Eコースが出題されると考えられます。


僕は5回試験を受けましたが、D、D、E、D、Dでした。







○合格するために必ずやらなければいけないポイント



出発時
1.運転席に座る
2.座席シートの位置、高さ調整
3.ルームミラーの位置調整
4.シートベルト着装
5.ブレーキペダルを踏んだままエンジンをかける
6.ギアをD(ドライブ)に入れる
7.サイドブレーキを下ろす
8.左に発着所がある場合は右ウィンカー、右に発着所がある場合は左ウィンカーを点ける
9.ルームミラー→左サイドミラー→左後方目視→右サイドミラー→右後方目視の5点確認をしてから発進



一時停止
1.一時停止は減速するだけではなく、グッとしっかり停まる
2.バックミラー、左右の安全確認を必ず行う
3.木や建物などで左右の見通しが悪い場合は、取り付けられているミラーで確認した後、徐行で少し車を進めてから目視で左右の安全確認を行ってから発進
※二俣川試験場の門付近を通過する際は車や歩行者がとても多いので、特に注意が必要です




走行速度
1.試験場の前の道路は40km/h、Eコースで走る高速道路の出口周辺のみ50km/h、それ以外は住宅地のための基本的に30km/h
2.路側帯外の歩行者の側を通る時は車線変更をして十分な距離をとるか、それができない場合は徐行(10km/h以下)で歩行者の動きに十分注意しながら通過すること
3.走行コースは住宅地で坂も多いため、特に下り坂では速度が出やすいので特に気をつける




交差点での発進
交差点の赤信号で停車した際に、自車が先頭の場合は発進する前に必ず左右の安全確認を行う。




左折
1.左折をする交差点の30メートル手前で合図(ウィンカー)を出す
2.バックミラー→左サイドミラー→左後方目視をしてから「寄せ」を行います(自転車、原動機付自転車、自動二輪車の巻き込み防止のため)
3.交差点に入るまでの直線でしっかりと減速し、横断中の歩行者に十分注意しながら徐行(10km/h以下)で左折
左折先の混雑状況により、交差点内で停車しなくてはならない様な場合は交差点には入らずに、前の車が進むのを待ってから左折を行う
4.白線をタイヤで踏む様にハンドルを左に回し、自分の体と縁石が同じラインに並ぶ位置に来たら左一杯にハンドルを切る(膨らみ防止)
この時、必ず巻き込み防止のために左方目視を行うこと
5.曲がり切ったところでハンドルを戻し、車体を真っ直ぐにしながら加速する。





右折
1.右折をする交差点の30メートル手前で合図(ウィンカー)を出す
2.バックミラー→右サイドミラー→右後方目視→前を向いてから中央線又は道路中央に「寄せ」を行います(自転車、原動機付自転車、自動二輪車の巻き込み防止のため)(前を向かずにハンドル操作をすると、脇見運転となり減点)
3.交差点に入るまでの直線でしっかりと減速し、対向車線の直線車両や横断中の歩行者に十分注意しながら徐行(10km/h以下)で右折。
右折先の混雑状況により、対向車線の直進車の進行を妨げてしまう場合は交差点中央で待機し、右折先の車が進むのを待ってから右折を行う
4.交差点の中央を踏まないように、その手前を通って右折する
5.曲がり切ったところでハンドルを戻し、車体を真っ直ぐにしながら加速する




車線変更(障害物など)
1.車線変更をする3秒前に合図(ウィンカー)を出す
2.バックミラー→右サイドミラー→右後方目視→前を向いてから車線変更を行います(前を向かずにハンドル操作をすると、脇見運転となり減点)
3.路上駐車車両、歩行者、自転車、障害物を避ける際はこの後に、同じ手順で左に車線変更を行います
※路上駐車車両はいかなる場合も(人の有無に関わらず)、この手順で十分な距離を保って避けますが、中央線をはみ出さなければ十分な距離を保てない場合、対向車線から直進車がある場合は、障害物の手前で一時停止して待機すること




坂道発進
住宅地は坂道が非常に多く、急な坂での一時停止や信号停止も少なくありません。発信する際に少しでも交代した場合、1発で試験中止です
1.ブレーキペダルを踏んだままサイドミラーブレーキを踏む
2.ルームミラー→左サイドミラー→左後方目視→右サイドミラー→右後方目視の5点確認を行う
3.軽くアクセルを踏み、サイドブレーキを下ろして発進




路上停止課題
試験中、課題として路上停止を行います
「路肩に停止して下さい」という指示が出たら
1.左合図(ウィンカー)→バックミラー→左サイドミラー→左後方目視→前方を向き、減速しながら路肩に寄せます(前を向かずにハンドル操作をすると、脇見運転となり減点)
2.ブレーキを踏んだままギアをPに入れ、サイドブレーキを上げる
3.「停まりました」と教官に告げ、「それでは発進してください」と言われたら、右ウィンカー→バックミラー→右サイドミラー→右後方目視→発進する




発着所での停止の仕方
「3番の発着所、左側前方の柱に合わせて停車してください」という様に指示があるので
左ウィンカー→左後方目視→減速しながら寄せ→車の先頭を柱に合わせて停止→サイドブレーキを引く→ギアをP(パーキング)に入れる→右後方の安全を確認してから車を降りる
最後まで気を抜かずに!







ここで、路上試験の残り点数が70点以上残っていれば、場内課題へ移ります。

方向転換又は縦列駐車で、切り返し1回までは減点無し、2回目以降は5点減点となり、4回切り返しを行った時点で試験は中止となります。





僕は5回目の挑戦で、方向転換の切り返し0回で試験に合格しました。


教官からは


「特に言うことはありません。安全確認もしっかりと行えていたし、運転操作も問題なくちゃんとできていました。根気強いチャレンジと練習の賜物だと思います。」


という有り難いお言葉を頂き、満点合格でした!
やることさえやれば合格できるのです。





路上は、天候や歩行者、路上駐車など、様々な状況にかなり左右されますので、本当に「運」要素が強いですが、とにかく周りの安全確保を第一に考えて、適切な運転操作を行えれば合格できます。





ここまで来るのに本当に根気が必要ですが、不合格になっても「何で?!」と思わず、何がいけなかったのかという原因としっかり向かい合うことが大切です。
皆さんも根気強く頑張って下さい!!





合格通知書をもらった時の喜びは計り知れませんよ!





さて、次回は「最終段階編」です!