雪華(せっか)です。
今日は皆さんの大好きな(?)
エルメスについて書いてみます。
マドモワゼル雪華/パリの国境なきタロット占い@Sekkanotarot
奥様の違い 🇯🇵 エルメスを自分で買える収入を自分で得る(得ようとする) 🇫🇷 エルメスを自分に買ってくれる愛と収入を持つ 配偶者を得る 万が一自分で買う余裕があっても あえて旦那様に買ってもらうことで 彼の経済力と社会的地位を 周囲にアピールしてあげるのです
2021年07月02日 07:50
こう呟いたのは
起業して
余裕でエルメスを買おう💕
っていうブログ記事を読んだから。
目標があるってとってもいいことなのですが
フランスから読んでいて
ちょっと違和感を感じたのです。
日本やアジアではエルメスは
持っている人の経済的成功
を示すアイテム。
テレビに女社長が出てきて
持っているエルメスを次から次へと披露する
っていうのはこれを如実に表す例ですね。
YouTubeでたまに
「有名人の持ち物拝見」って動画がありますが
持ち物が出てくるそのバッグが
金太郎飴を切ったようにエルメス
っていうのも影響しているのかもしれません。
一方フランスでエルメスを持つというのは
その人と家族全体の社会的地位
を示す意味合いが。
ある女性がエルメスのバッグを持っていたら周りにいる人は
旦那さんそれなりの地位の人なんだろうな…
と思う。
もしその女性が独身だったら
おばあちゃんかお母さんから受け継いだのかな…
と思う。
エルメスを持つということは
持っているその人だけではなくて
家族全体の社会的地位
=経済力に関わってくる
ということ。
単なるバッグというより
不動産
に近い存在かもしれません。
おそらくフランス人の9割以上は
エルメスのバッグに全く縁のない生活
を送っています。
平均的な生活をしていて
エルメスのバッグを持っている女性に出会うって
滅多にありません。
➡︎フランス人はエルメスではなく◯を買う【7月に読まれた記事ランキング】
もちろんパリ市内で富裕層が住んでいるエリアとか
バカンスシーズンの高級別荘地に行けばいると思いますが
大体エルメスのバッグを持っている女性ってほとんど車移動で
エルメス持って普通に街を歩いたり
地下鉄に乗ったりはしないのだ。
余談ですが。
某日本企業パリ拠点の所長さん
奥さまと一緒に全身エルメスで固めて地下鉄に乗って
スリに身ぐるみ剥がされた(!)って話が昔ありましたから
パリでエルメスを持つ時は安全面にくれぐれもご注意くださいね。
それなりの社会的地位と経済的余裕を手に入れた女性の大多数は
毎日の通勤で持ち歩いてちょっと傷ついたり汚れても
物質的・心理的ショックをそれほど受けないような
エルメスではないバッグ
を持っています。
とは言え。
日本やアジア諸国の女性がバッグを買ってくれているおかげで
エルメスの利益が上がっている部分も大きい。
2021年の売上の地域別割合は
日本 11%
日本以外のアジア 47%
米国 16%
フランス 9%
フランス以外の欧州 15%
(2021年年次報告より)
エルメス買うために仕事頑張る!
って方はそれでもいいのではと思います。
無事手に入れられた方はぜひ大事に使って
このバッグの生まれ故郷では
自分が使うだけじゃなくて
子孫に代々引き継ぐこともあるんだな…
っていうのを頭の片隅に入れておいたら
バッグを作った職人さんも喜ぶのでは。
というわけで今日は
フランスで感じたエルメスのお話でした。