ココナラとかでたまに見かける占いの公開依頼の中に、「生年月日を教えるので、わたしが現在悩んでいることを当ててください。当てた方に悩みを相談します」「本物なら少ない情報でわたしの悩みがわかるはずです」というのがあります。
まず、「悩みを言わず」に「わたしの悩みを当ててください」というのは、
医者に行って症状も言わずに「わたしの病気を教えて下さい」と言っているのと同じです。
そんなのわかるわけないんですよ。
占いならわかるはず。
霊能があるならわたしのことを知っているはず。
そんな思いがあるのでしょうが、算命学や四柱推命や占星術なと、いわゆる生年月日で占う「命術」でわかるのは
「どんな人柄の人がいるか」や「どんな人生になりやすいか」などです。
これは、命術は「長い歴史で集められた膨大なデータによる一種の統計学」だからです。
算命学なんかは中国での皇帝の運勢運命は国家そのものの運命になるので、「この日に生まれた皇帝はこんな人生を歩む」というのを知っておく必要があったんです。
この皇帝は「こういう人生になるだろうから今のうちに対策をしておこう」という周囲のサポート体制の為に利用されてきたんです。
ですので、「生年月日だけでわたしの悩みを当ててください」というのは無理なんですよね。
この生年月日だとこんな性格の人が多いから、こんな悩みが出やすい。
この年齢ならこんな悩みが出やすい。
というのだったらわかります。
仮にいわゆる霊能力みたいなものであなたのことがすぐわかるとしたら、
あなた、昨日だ誰々とＨしましたよね？
みたいなこともわかるとしたら、気持ち悪くないですか？
霊能力だからピンポイントで見たいものが見えるとは言えないです。
見える人はその人の情報が全部見えるんです。
だから修行などをして力を抑えたりするんですが、歩いていても人の情報が入ってきたり、家にいても人の念を受け取っちゃう人はその力を神様に返すことをするんですよ。
同じように「○円で霊能者にしてください」という公開依頼もありますが、「スピリチュアルに興味があり、霊能者になって占いをしたいです」というのをみたりすると、
あなたの言っていることは、「演歌歌手になりたいです」「クラシック音楽に興味があり、演歌歌手になってポップスを歌いたいです」と言っているようなものです。
スピリチュアルとひとくくりにされていますが、スピリチュアルと呼ばれるものと霊能者と占いは別物です。
見えない世界、精神世界が自由に語れるスピリチュアルが広まっていくのは良いですが、くれぐれも「お坊さんが語るハイヤーセルフ」とかにならないで欲しいですよね。
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