よく『ホンモノの霊能力者はお金を取らない(取ったとしてもごく僅かな金額)』という声がありますね。


そんなことを言う人は『霊能力なんて訳のわからないやつにはお金を払いたくない』とか『霊能者なら奉仕の精神で無料でやりなさい』とか思っているんでしょうか。


占いやヒーリングなどもしかりです。


看護や介護も『奉仕の精神』なのか給料は安いです。

元准看護師で准看護師資格を取るまでは介護をしていたので給料がどのくらいかを身をもって知っています。


『奉仕』=『無料』


というのは未だに残っているようですね。


『霊能力』は『奉仕』ではないんですよ。


むしろ医者や弁護士などと同じ『専門職』だと思います。

科学が発展する以前の『シャーマニズム』などの『呪術』や『ウィッチクラフト』などの『魔術』は専門職のシャーマンや魔女などしか扱えませんでした。


霊能者や拝み屋、祈祷師などは専門職です。霊に代表される『見えないけど何かしらの影響を与えるモノ』の専門家です。


専門家ですから、その人の意見を聞くには対価が必要です。医者や弁護士にもお金を払いますよね。


そのお金の値段は制度などにより一定額を払うと日本では決められています。

国で定めた保険制度のないアメリカでは歯医者に行くだけでも多額のお金がかかります。


霊能力などは国に定められた制度がないので霊能者が値段を決めるので、数千円~数十万、あるいは数百万という高額になるかもしれません。


『ホンモノは奉仕の精神で高額にはしないだろう』


というのは安易な考えで、『高額』=ニセモノという図式になってしまうのではないでしょうか。


今は霊感商法が禁止されていて、『不安をあおって高額の品物を売り付ける』ことはできなくなっていますが、それはそもそも『ホンモノ』か『ニセモノ』かは関係なく、『霊という何かわからないが不安をあおるようなもので高額の品物を売り付ける』という詐欺です。


『ホンモノはお金を取らない』というのはもしかしたらこの霊感商法から来ているのかなとも思います。


ですが、『霊能者は専門家』であるならば『対価』が必要で、その『対価』は人によって様々なのです。


高額な霊能者だとしたら、それは『ホンモノじゃない』ではなく、単に『高額を請求する霊能者』なんですよね。


『腕は良いが無免許で高額を請求する医者』のブラックジャックなんです。


なので『お金を取る』=『ホンモノじゃない、ニセモノ』という考えは無くして欲しいんですよ。


むしろ、『ホンモノの霊能者』かどうかを判断する一つとして『安心感のある言葉を使うかどうか』をオススメします。


以前記事にしたような、写真を見ただけで、『霊道になっているのかも』とぺらぺら言ってしまう霊能者は俺は信用なりません。


『うーん。写真じゃわからないから話を聞かせて。あ、なにも困ってないなら大丈夫だから』


と言えるのがホンモノだと俺は思いますよ。


霊能者だったじいさんが『霊は普通の人には見えんから、どうでもいい。大事なのは霊を不安がっている人をどう安心させるかだな』と言ってましたね。


俺も霊能の仕事の時はこれを大事にしていますよ。