2017年6月6日、山手線用新型車両「E235系」の第5編成(量産第4編成)となるトウ05編成が総車新津を出場し、試運転を行いました。

イメージ 1
A20編成と並ぶトウ05編成

トウ01編成は、10号車にサハE231-4600を改造したサハE235-4600を組み込んだ11連で出場、トウ02・03編成は10号車欠車の10連で出場し東京で改造車サハE235-4600を組み込み…と、編成ごとに出場形態が異なっているE235系ですが、トウ04・05編成は全車新製車の11連で落成となっています。そのため、トウ05編成は…

イメージ 2
E235系新製10号車の形式は、サハE235-500代となっています

10号車に新製されたサハE235-502を当初から組み込んでいます。
窓割りはサハE235-4600(サハE231-4600改造)と同一ですが、車体構造が「E233系準拠」の4600番台とは異なり、E235系タイプですので、雨樋の高さが隣の9号車、11号車と揃っています。

イメージ 3
こちらはトウ01編成。10号車(左)と11号車(右)は雨樋高さが揃っていません。

E235系は、多くの編成が「10号車にサハE235-4600を改造により組み込む」一方、置き換えペースの関係か一部の編成は「10号車も含め11連で新製」となることが発表されています。
ということは、2010年~11年にかけて新製されたサハE231-4600にも、先代の6ドア車同様実働10年未満での廃車が発生するのでしょうか?ちょっともったいない話ですが、こちらも6ドア車同様構造が特殊で転用も見込めないのが現実です。

イメージ 4
新潟車両センターに向かうE235系トウ05編成。

ちなみに、この日は…

イメージ 5
運転台にカメラを取り付け、車内には暗幕を引いたB19編成が試運転表示で何らかの撮影をしていたり…

イメージ 6
職員をたくさん乗せたA16編成がこちらも何らかの試運転をしていたりと、盛りだくさんな新潟地区でした。


そんな中、新潟車両センターで珍しい組成を発見。「翌朝から運用開始?」と読んで、翌7日早朝、越後線沿線に向かってみました。やってきたのは…

イメージ 7
N3編成+N40編成。ついに変わり種同士が手を組みました。狭小トンネル対応型であるN40のパンタグラフがやたらと高く上がって見えます。

N3編成がさつまいものような「70系新潟色」リバイバル塗装となったのが今年の初め。近年の新潟では延べ5編成の湘南色115系が運行されていましたが、L6・L9・N23は昨年までに廃車、N2も結局塗装変更後のN3と編成を組むことなく廃車となっており、これまでの約半年間、「湘南色+70系新潟色」という組成は実現していませんでした。
115系の運用数が激減した3月改正以降、「いつ組むのか?」と注目を集めていた両編成ですが、6月になってようやく併結して運用に着く姿を見ることができるようになりました。

イメージ 8
通勤通学客を乗せて田んぼの中を走るN40+N3。日頃から様々な塗装の車両が混在する新潟地区、いつもと違う色の電車が来ても、乗客たちは動じません。

N3は出場から半年程度とまだまだ塗装は綺麗な状態を保っていますが、N40のほうは長野所属時代に塗装変更されてから既に3年が経過。だいぶ色褪せしています。保安装置、ドアステッカー、半自動表示、無線アンテナ、信号炎管…新潟生え抜きと長野からの転属組には、細かな違いが見られます。

イメージ 9
今度はN40先頭で。

イメージ 10
生憎の天気が続いていましたが、わずかな晴れ間も。

この組成ですが、記事作成時点(6月8日深夜)では柏崎滞泊中。運用通りであれば、翌9日昼に新潟に戻ってペア解消となるようです。
3月改正以降、115系新潟車の運用は大きく縮小されています。そう遠くないうちにこの2編成が組んだ姿を再び見られる…かもしれませんね。

ちなみに、現時点での115系新潟車のカラーバリエーションは、N3(70系新潟色)、N33(新潟色・緑)、N40(湘南色)、残り9本(新潟色・青)となっています。

それでは。