こんばんは。

かなり鮮度落ちの話題となりますが、6月21日、J-TREC新津事業所で新製されたE129系B14編成が出場試運転を行いました。

イメージ 1
新津駅に停車中のB14編成。

今年度の初出場となったB13編成(6月9日)に続いての出場で、3月31日のB12編成出場以来途絶えていたE129系の出場が本格的に再開しました。
なお、記事作成時点ではB13、B14編成ともにすでに運用に就いています。

これらの増備編成出場に伴い、新潟地区では7月9日からE129系の運用がさらに拡大。115系S編成(2連)の運用は、この運用改定を以て消滅する見込みです。
これにより、羽越線新津~新発田間(水原線)でE129系が運行開始となります。(水原線は主に気動車での運行ですが、電車列車も少数設定されています)
一方、115系5連、または6連で運行されていた列車がE129系4連に置き換えられる大胆な減便を伴っており、過剰気味だった輸送力が適正化される列車もあれば混雑悪化が懸念される列車もあるとかで、運用改定後の利用客の反応が気になるところです。


さて、ここからは久々に新潟車両センター所属の近郊型電車配置状況です。

まずは2013年初の状況を振り返ってみましょう。

・115系  190両
L編成 4連×14本 L1~L14
N編成 3連×32本 N1~N32
S編成 2連×15本 S1~S15
Y編成 2連×3本  Y1~Y3 (弥彦線用ワンマン車)
訓練車 2連×1本

・E127系 26両
V編成 2連×13本 V1~V13
(V3編成は事故により使用停止)


次に、前回記事(2016年2月下旬:E129系B編成運用開始)時点では…

・115系  168両
L編成 4連×6本 L8~L13
N編成 3連×38本 N2~N18・N20~N40
S編成 2連×12本 S1~S12
Y編成 2連×0本 全廃
事業用 4連×1本 L99
訓練車 2連×1本

・E127系  4両
V編成 2連×2本 V12・V13

・E129系  84両
A編成 2連×30本 A1~A30
B編成 4連×6本 B1~B6


そして、本記事作成(2016年6月末:16年3月改正後の動きが一段落)時点では…

・115系  108両
L編成 4連×0本 全廃
N編成 3連×32本 N2~N5・N7・N9~N13・N15~N18・N21~N25・N27~N30・N32~N40
S編成 2連×4本 S4~S6・S8
Y編成 2連×0本  全廃
事業用 4連×1本 L99
訓練車 2連×0本 全廃

・E127系  4両
V編成 2連×2本 V12・V13

・E129系  116両
A編成 2連×30本 A1~A30
B編成 4連×14本 B1~B14

ついに115系とE129系の配置両数が逆転。115系は16年3月改正で多数の余剰車が発生し、大きく数を減らしました。
4連のL編成は用途廃止となり、余剰となったL8~L12編成は4月~5月にかけて全車長野へ。なお、L13編成は1月末に踏切事故で損傷し、3月改正を待たずに廃車となっています。
3連のN編成にも余剰車が発生し、N6・N8(Wパンタ)・N14(R車・Wパンタ)・N20(R車)・N25(R車)・N31(R車)がすべてに新潟車セ内で解体処分。
2連のS編成も大半が運用を失い、S1~S3・S7・S9~S12編成が全車長野に輸送されています。
また、昨年末のL6編成廃車以来、新潟で唯一の「115系初期車」となっていた訓練車ですが、こちらも今月中旬S2編成とともに長野まで輸送され、ついに新潟から「丸窓」が消滅となりました。
L99編成も残存しているものの、このところ稼働実績はなく今後の動向は不明です。

イメージ 2
緑色の新潟色+シングルアームパンタという姿で異彩を放つN33編成は現在も活躍中。

3月改正でL編成全車とS編成の大半が離脱となったことで、緑色の新潟色を纏う車両は激減。以前は珍しくもなんともなかった緑色統一の併結運用も、最近ではなかなか目にすることができなくなりました。

今回、かろうじて3ケタの大台を守った115系ですが、7月運用改定時にはS編成全車とN編成の一部が運用を失い、間違いなく100両を割り込むことでしょう。


イメージ 3
どんどん増えるE129系。新潟駅でも時間帯によってはE129系しかいない…という場面も。

E129も着々と勢力を拡大。2015年度内に総計100両を突破しました。
新津事業所内を少し覗いてみたところ、所内にはまだまだ製造中のE129系が多数見られましたので、他形式との並行製造でペースは多少落ちるとはいえ、今後も順調に数を増やしていきそうです。
ちなみに、4両編成のうちB9編成はモハE128に線路モニタリング装置を搭載して落成し、そのまま運用に就いています。

E127系は特に変わらずですが、松本の100番台にはついに機器更新車が登場していますので、新潟の0番台の今後が少し気になるところです。


置換え開始前の115系・E127系が合計で200両強、E129系の当初製造分は160両で、管理人としては「E129系当初分投入完了後もある程度115系が残存する」と踏んでいたもの、昨今の「減車祭り」を見ていると新潟支社は本気で「所要数50両減」をやってのけるのではないかと思い始める今日この頃。E129系のさらなる運用拡大に期待しつつも、本格的な編成両数、列車本数見直しに不安を感じ始めていたり…。

いずれにせよ、利用客に不便を強いるような結果にならないことを願うのみです。


・おまけ

E129系の製造を行いながら、並行して仙台地区向けE721系増備車と首都圏向けE235系量産車の製造も担当することが発表されている総合車両製作所新津事業所ですが、先日工場外周から所内の様子を窺ってみたところ、製造中の多数のE129系に混ざって車体裾部が折れ曲がった構体を確認できました。おそらくE721系増備車のものと思われます。このペースであれば、夏の比較的早い時期に完成車両を目にすることができる…かもしれませんね。

それでは。