こんばんは。

巷では、中央線用新型特急車「E353系」登場が話題になっていますね。登場から20年以上が経過した「スーパーあずさ」用E351系置き換えを目的としたE353系。25日に総合車両製作所横浜事業所より量産先行車1編成12両(S-101+S-201編成)が出場し、29日には早速松本を拠点に試運転を行いました。
振り子装置の代わりに車体傾斜装置を搭載したE353系、今後は量産先行車にて試験を行い、やがては試験の結果を反映した量産車が登場し、E351系、さらにはE257系を置き換えることでしょう。中央東線においては、数年に渡って続いていた211系による115系の置き換えが大方完了したところで、間髪入れずE353系先行車導入となりました。僅かな期間で、中央線を走る列車たちの顔ぶれが変わっていきますね。

イメージイラストの時点では散々な言われようだったE353系も、いざ実車が出てくれば「案外悪くない」「カッコいい」といった反応が多数を占め、管理人も早くお目にかかりたいところです。
インターネット上で資料をかき集め、E353系の仕様等に関して簡単にまとめてみたりもしていますので、今後時期を見て触れてみたいと思います。



さて、ここからが本題です。

前回は新潟市・山の下埠頭周辺で上から、さらには船の上から船積みを待つ南武線用205系を眺めておりましたが、今回はその続き。

まずは山の下埠頭からバスで新潟駅に戻るのですが、悪天候のため「しらゆき」からの下船に手間取り、目の前でバスを逃してしまいました。…が、臨港町線の特殊な運行系統を利用して先回りし、なんとか予定のバスで新潟駅に到着。
新潟駅からは、架線下ディーゼルで新津に向かい、新津鉄道資料館を目指します。

新津鉄道資料館は新潟市が運営する資料館で、一昨年には200系新幹線とC57を一両ずつ収蔵し、昨年には全館リニューアルを達成。さらに今年は485系とDD14を1両ずつ収蔵しています。(新潟市はお金持ちですね)

新津鉄道資料館は新津駅から離れていてちょっと行きづらいですが、路線バスのほか、レンタサイクルや(イベント開催時には)無料シャトルバスを用意して来館者の足を確保しています。

この日、新津鉄道資料館では「485系・DD14到着記念特別公開」が行われており、この数日前に新津運輸区より相次いで陸路で搬入された2両を間近で眺めたり、車内に入ったりできました。

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今回搬入されたうちの一両、クハ481-1508。
新潟車両センター所属485系T18編成の6号車として5月末のラストランまで活躍した、485系1500番台最後の残党です。
余談ですが、こちらも485系1500番台の車号を持っていた長野総合車両センターの「彩」の先頭車は今月になって新区分番台(?)である「5500番台(中間車の旧1000番台車は5000番台)」に改番されました。交流機器使用停止、あるいは撤去によるものと噂されています。


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定期運用最終日、快速くびき野4号最終便となるべく新潟駅に入線するクハ481-1508以下6両。

現役時代と何一つ変わらぬ姿で展示されました。…というかまさに「現状渡し」という感じで、譲渡に関してせめてもうちょっときれいにしてくれてもよかったのでは…という気もしたりしなかったり。ちなみに、塗装は昨年の要検で再塗装されていますので、かなりきれいな状態を保っていました。

今回の展示では、後部の客用扉から入り、前部の乗務員室扉に抜ける見学ルートが設定されていましたので、現役時代には見られなかった運転台も見ることができました。今後は展示用整備として一部機器の撤去等が行われるそうですので、現役当時の運転台を見られるのは今回がラストチャンスだったようです。(それなのに写真を撮り忘れました)

なお、T18編成の残る5両は、いまだ新潟車セに留置中。3000番台R編成は続々に姿を消していきますが、こちらはどうなることやら…。


続いて…

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こちらは長岡車両センターに配置され、主に信越山線で今年まで活躍してきたDD14 332号機


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ロータリーヘッドにかなり近づいて…というかウイングの中に入って眺めたり…

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通常の背合重連状態では見ることのできない後部も見ることができます。

こちらはクハ481に比べるとやたらときれいな状態で展示されていました。長岡車セ側で各所を整備して送り出してもらったのかもしれませんね。
こちらも運転室内に入ることができました。車体は大柄な割に、運転室は思った以上に狭かったですね。


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今回搬入された2両は、200系やC57とは離れた場所に隣り合って設置されています。3連休の特別公開終了後(現在)はシートに覆われ、秋ごろまでに屋根の設置工事が完了すると本公開となります。


今回は、館内リニューアル後初めて資料館を訪れましたが、館内の展示も一新され、年代物の資料から近年収蔵したアイテムまで所狭しと並び、むしろ家族連れよりもマニアックな方々の方が楽しめそうな展示内容となっていました。

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館内に設置された車両プレート。なんというか…ツッコミ所満載(!?)

一方で、↑の車両プレートのように、ちょっと甘々なところもあったりしますが、マニアックな方はそれも含めて楽しめそうです(?)


以前の市長会見では、「予想を上回る来館者数」も新たな車両収蔵の決め手の一つとなったことが仄めかされていました。今後も順調に来館者数が増加すれば、さらに車両を収蔵したり、さらにはもうちょっとアクセスの良い立地を…という野望も、とかなんとか。「鉄道のまち」として町おこしを図る新潟市秋葉区(新津地区)を代表する施設へと進化し続ける新津鉄道資料館。今後も、ぜひ応援していきたいですね。




おまけ。

大盛況だったクハ481、DD14とは対照的に、こっそり公開していた200系の車内はひっそりとしていて…

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車内に入って振り返ると、思わず「怖っ…!」。現役時代の明るい車内に馴れている分、余計に…

天気があまりよくなかったうえ、車両を風雪から守るため大きな屋根をかけていますので昼間でも車内は薄暗く、なんとも不気味…
そのうえ、窓も開きませんので夏場には蒸し風呂状態。
なんとか電源を引いたりできないものでしょうか…?


それでは。