いつの間にか仙台から帰ってきていました。

 

帰ってくる際の連絡もなく気が付けば普通に仕事をしているという感じでした。

 

でも、彼がいなかった2週間で環境が大きく変わっていました。

 

「実は離婚した。」

「アイツが男作って家の金と会社の金全部持って逃げて行った。

斗吏は置いていった。

支払いに置いていた金も全部出していった。

 

半年くらい前から怪しい動きをしていたから調べていたとこやった。

保険も解約されていたし、銀行員の同級生からお前の嫁が資金の調達に来ているけど

お前の会社そんなに危ないんか?」って言われて、調べてもらったら会社の名前で

どんどん借り入れしていたたぶん億はいっていると思う。

 

おまけにオレの名前でいかがわしい金融会社からも金を借りていたのがわかった。

返済期限が遅れているからと夜中にやってきて、お母んを突き飛ばして、斗吏にまで

被害を加えようとしたから逆にそいつの首根っこ捕まえてボコボコにして川に投げてきた。

車の名義まで変えて売られるとこやった。途中で怪しいときがついて車のカギを

変えていたのがよかったけどそれをしていなかったらヴェルファイアも取られるとこやった。

 

朝起きてきたら、従業員が会社の車が1台なくなっている。って言ってきて調べたらアイツが売りに

だそうとしていた。幸い連れが怪しいと思って止めていた。

 

会社の従業員にオレがいないときに「Hしてほしい」ってみんなに声をかけていた。

従業員は悠真さんを裏切りたくないからって断ってきたけど、得意先では、あそこの社長夫人は

誰でもかまわず声をかけていると評判の人だったらしく、周りから口止めされていて悠真君までは

情報が入っていなかったらしく、いなくなってからはじめてその話をみんなから聞かされて、

そういえば、よく飲みに行くと「奥さんと夜の生活はしているのか?」「大丈夫か?」って言われることが

多かった。当時から周りのみんなは心配していたらしく自分だけは何も知らなかった。

確かに斗吏をほしがったのは自分でアイツは子供はいらないと言っていたし、結婚してからほとんど

夜の生活はなかった。斗吏ができてからは全くなかった。

 

たくさんやかすみさんからは、あの女だけはやめておけ。絶対に悠真が不幸になるからって最初から

止められていた。にもかかわらずオレは子供がほしくて斗吏がお腹にできたから籍を入れた。

 

一度離婚しているから、もうこれで最後にしようと思っていた。

アイツも2度目の結婚だったし、お母んと一緒に仕事もして仲良くしているからと安心していた。

 

お母んからも、オレが仕事に行っている日は毎晩で歩いている、と聞かされた。

男と遊びに行きたいからと斗吏を置いて出かけることも何度もあったし、寝ないからと虐待することも

あった。

 

それが仙台から帰ってからの出来事でした。