トロロアオイ | 紙漉きの女房になって ~石州勝地半紙~

トロロアオイ

今朝、起きてみると外は一面の雪景色。木々にはふんわりと雪をまとって、
まるで生クリームをかけたよう。
おいしい生クリームが食べたい…と朝から思ってしまいました。

紙を漉くには寒い日が良いので、今日は紙漉き日和(?)

紙漉きに絶対にかかせない材料として原材料のほかに「ネリ」があります。
ネリの一つの「トロロアオイ」で、これはオクラの親戚の根っこです。
叩いてしばらくすると、このすごいネバネバの粘液がでてきます。


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楮を漉き舟の水の中に入れ、一生懸命混ぜてもこのようにモワモワッとした
雲のような状態にしかなりません。

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そこで、ネリを入れてよく混ぜると楮の繊維の周囲をネリが取り囲むようになり
繊維がまるで溶けたかのように分散します。


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こうやって分散することによってきれいな和紙になり、薄い和紙も漉けることになります。
先人の知恵は素晴らしいものですね。