の撮影を和歌山県で終えた私は
東京への帰路途中
名古屋に寄ることにした
ガチンコ『ファイトクラブ』二期生の箕浦は名古屋に在住している
名駅の中央改札で待ってるが
来ない
待ち人
来ない
現場終わりでお疲れだった私は
冬の寒さも相まって
少し休むことにした
とその時
サラリーマンらしきオッサンの
近づく気配が・・・
僕の心の声『荷物捕るんちゃうやろな。ふふん、起きとるど。捕れるもんやったら捕ってみい』
5分経過
サラリーマンの再来
僕の膝に
まさかの
サラリーマン『良かったら、役にたてて下さい』
僕『ちょっと、ちょっと~~~~~~~~~~~~~~~~~~~』
僕の響く声
走り行くサラリーマン
立てなかった
脚がすくんだのではなくて
本当に呆気にとられると人間は立てないもんなんだなと学んだ
よし
芝居に活かそう
しかしながら
ルンペンに見えたのか・・・
着ていたのは
ディーゼルのジャンパー
モンクレールのベスト
ハーレーダビッドソンの皮のパンツ
なのに
ルンペンのオーラを出していたと言うのか・・・
これは
才能以外の何物でもない

