おっと!
 毎日更新ブログのはずですが、ちょっと遅刻。失礼しました。こんばんは、上江洲です。
 今夜は、18禁美少女ゲームの思い出についてお話ししましょう。

 この種のゲームで忘れられないのがリーフの『雫』『痕(きずあと)』。僕には特別な意味があるタイトルです。
 調べたら、96年のゲームですって。うへー、13年も前だ(今20歳ぐらいの人だと知らないかもなあ)。
 実際にプレイしたのはかなり後で、2000年頃にプレイしたんじゃなかったかな。
 念願のWindows機を購入したばかりの僕は、PC初心者らしく、エロ目的で何本か立て続けに遊んでいたのですが、エロとかそんなこと関係なしに、この2本はスペシャルでした。
 一方は、大槻ケンヂ的電波系短編。
 一方は、横溝正史的雰囲気を持った伝奇物。
 まるでメジャー感のないモチーフですが、そういう商魂とは関係なしに、ずば抜けて面白かったのです。

 なるほど、こういう方法でも物語ることが出来るんだな。かっこいい!

 ——そう思ったものです。
 これはいいなと思った僕は、自分のホームページ(まだブログという言葉はない)に、レビューを書いたりして自己満しておりました。
 運命とは数奇なもので、この文章が、作者の方々の目にとまってしまいました。ああ、インターネット恐ろしや。
 その方々というのが、当時『To Heart』を大ヒットさせておりました高橋龍也さんと水無月徹さんのお二人。知る人ぞ知る超ビッグネームです。BBSを介してコンタクトがあった時は、我が目を疑ったものです。

 どどど、どうしたものか!? すごい人たちと繋がってしまったぞ!?

 作品について、結構憚りないことを書いていたのですが、それでも僕の文章を気に入っていただけていたようで、その後、実際に会う機会に恵まれました。
 それが、僕が人生で初めてお会いしたプロの作家様でした。

 その後、両氏の出会いから人脈が繋がって、あれよあれよと僕は東京へ上京、文筆業を始めるチャンスをいただきました。
 ただのごくつぶしだった僕が、社会人に変わった瞬間です。
 人生、どう転ぶかわかりません。
 あの頃、導いてくれた方々への感謝の念は絶えません。

 ——そうこうして、上京から7年。
 今こうして自分が、PCゲームを作っていることがとても感慨深いわけでございます。