さて、今回の地震に対する対応について、阪神淡路大震災の被災現場で
救援ボランティアにあたった経験のある方からの注意事項です。

1.外から被災地に入る場合、食料・水・燃料等自分が消費する必需品
  については、すべて持参し、決して現地で調達しないで下さい。でき
  れば現地の被災者のために、こういった物資を提供するぐらいの
  準備をして下さい。現地では、圧倒的に生活必需品が不足しています。
  外から入って、現地の貴重な生活必需品を消費することは、犯罪
  行為にも等しいことです。

2.支援物資を届ける場合は、現地の需要を充分に確認して、必要と
  されるものを届けて下さい。火を使っての調理が必要な食材、消費
  期限の短い食品は、かえって迷惑になります。
  お米も、ガスが使えなかったり、充分に水が確保できなかったりする
  ため、炊飯することが困難です。比較的電気の復旧が早いため、
  レンジご飯などの方が喜ばれます。
  カセットコンロなども有効です。
  あと、医薬品は絶対的に不足しています。

3.不要になった衣服などを不用意に送るのもよくありません。
  特に、クリーニングもしていないような古着は、いくら被災地だと言って
  も、失礼にあたります。むしろ、毛布などの方がよいようです。

4.防災服・ヘルメットを着用していると、地元の自治体職員と間違われて
  被災者や被災者の安否を確認するために現地入りした親族から、
  いろいろと質問を受けたり、対応を迫られたりすることがありますので、
  地元自治体の方針について、ある程度の知識を持って現地入りして
  下さい。中途半端な対応をすると、かえって被災者の心を傷つける
  恐れがあります。

5.写真撮影などは、被災者の気持ちを逆なでする恐れがありますので、
  必要最小限にとどめて下さい。

6.現地では、ガス漏れなどが発生している可能性があるため、火の
  取扱いには十分注意して下さい。特に煙草は要注意です。

7.外から入った人が二次災害にあうと、かえって救助活動の妨げとなり
  ますので、地元自治体や政府関係者の指示に従い、くれぐれも各自
  の安全には注意して下さい。

以上、現在思いつく現場での対応です。

ボランティアで直ぐにでも向かい方の皆さんの気持ちも分かりますが、上記の点に気をつけてください。